三軒茶屋に和食店「一穂(いっぽ)」(世田谷区太子堂2、TEL 03-6805-2595)がオープンして1カ月がたった。
茶沢通り沿いにあるオフィスビルの4階に3月7日にオープンした同店。新しいビル内という立地を生かし、店内のインテリアは「異空間」がテーマ。エレベーターを降りると、土間のような和の空間が広がり、カウンターとテーブル席を備える店内は、「無理に客席を増やさず、あえてゆったりとした空間にしてお客さまにくつろいでもらうことを最優先に考えている」と店主の牛越勇二さん。
牛越さんは、7年前まで三軒茶屋にあった居酒屋「大将」で長くアルバイトをしていたことがきっかけで、「三茶の魅力に引かれた。いつか大将と同じ様な店を出したい」と、恵比寿の和食店で本格的に料理の基礎を学んだ。現在のメニューの一部は「大将」で人気だったメニューを取り入れているという。店名の由来は、「一歩一歩着実に」をコンセプトに、日本酒を多く扱うことから「歩」を稲穂の「穂」に置き換えて名付た。
看板メニューは、産地直送の新鮮なかつおをわらで豪快にあぶり焼く「カツオのわら焼(1,100円)」。同メニューを目当てに来店する客も多いという。このほか、人気メニューに、「近江牛のハラミの刺し身」「ハラミのたたき」(以上、1,500円)、高知から取り寄せた「仁淀川滋味豆腐」(350円)、旬の食材の「焼きはまぐり」(800円)、「岩がき」(1,100円)など。ハマグリは大きさにもこだわり、通常の1.5倍近くの物を仕入れている。
「ほかの店が使っていない食材を見付けてきて、積極的に取り入れるようにしている」と牛越さん。「オープンキッチンなのでお客さまとの会話も楽しみのひと時。旬の食材に合わせた日本酒を楽しんでいただいたりと、とにかくお客さまにゆっくりとくつろいで過ごしていただける店を目指したい」と意気込む。
営業時間は、平日=17時~翌1時、日曜・祝日=13時~23時。