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銀座の老舗「松崎煎餅」、松陰神社前にカフェ併設新店 対面販売で地域密着目指す

商品が見えるように設計されたカフェスペース

商品が見えるように設計されたカフェスペース

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 世田谷・松陰神社前に4月9日、「松崎煎餅 松陰神社前店」(世田谷区若林3、TEL 03-6884-3296)がオープンした。

店舗に立つ松崎宗平副社長

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1804(文化元)年に芝魚籃坂(現在の港区高輪周辺)で創業し、現在は銀座で営業を続ける老舗、松崎煎餅。松陰神社前店はカフェスペースを併設した新形態の店舗として、松陰神社通り商店街に出店した。

百貨店での店頭販売やオンラインショッピングを取り入れ全国展開する同店。便利になって多くの人に食べてもらえる半面、客一人一人の顔を見て会話する機会が減ったことから、対面で話せる「街の煎餅屋さん」を目指すという。

同店八代目で松陰神社前店の責任者を務める松崎宗平副社長は「原点回帰で地域密着を目指すため、この街の雰囲気に合う店舗を心掛けた。200年以上続く味は変えず、商品とお客さまをつなぐ『空間』を新しくすることで、20~30歳など新たな層へのリーチを強めたい」と話す。

 同店の看板商品「三味胴(しゃみどう)」は、三味線の胴のような形をした瓦煎餅。表面に蜜や焼き印で鮮やかな絵柄が施されているのが特徴。今後、毎月第1日曜日に行われる「松陰神社通りのみの市」では絵付け体験も企画しているという。

 カフェでは、甘い煎餅に合うコーヒー(ちょこっと瓦煎餅付き=540円)やクリームあんみつ(918円)、夏季限定の「抹茶あずきかき氷」(864円、9月30日まで)などを提供。ランチタイムには、フード・ケータリングユニット「MOMOE(モモエ)」の食事を楽しむこともできる。メニューは、化学調味料を使わず、有機野菜がメーンの「お総菜7種盛り定食」「鶏の利久焼き定食」(以上1,080円)の2種類。

 松崎副社長は「米の煎餅にはお茶が合うが、小麦で作ったものはコーヒーもよく合う。子どもが多い街なので、小さな子でも安心して食べられるよう食材にこだわった。商品を見るだけでもいいので、気軽に立ち寄ってほしい」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は11時30分~19時。ランチは数量限定。水曜定休。

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