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三宿「世田谷パン祭り」初日 曇天でも長蛇の列、人気アーティストのライブも

試食にむらがる世田谷公園の来場者たち

試食にむらがる世田谷公園の来場者たち

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 三宿エリアで10月9日に始まった日本最大級のパンの祭典「世田谷パン祭り」は、10時の開場時こそ雨が強かったものの、12時台には上がり曇り空になり来場者にも笑顔が戻った。

地面に落ちたパンくずを食べる、世田谷公園の鳩

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 「IID世田谷ものづくり学校」では、「世田谷パン大学」と銘打った講演やワークショップが行われた。パンを使った地方再生方法や、インドのパン「ナン」と関連が強い、カレー粉の調合など、テーマはさまざまで、参加者は登壇者の話に熱心に耳を傾けた。

 全国の人気パン店が集まる池尻小学校第2体育館に入ろうと、隣接する同校の校庭には長蛇の列ができ、入場に2時間から3時間の時間を要していた。列の中には、キャリーケースを引いた、都外のパン好きの姿や外国人の姿も多く見られた。パンを買い終え体育館から出てきた東京・練馬の40代男性は「11時過ぎに会場に着いたが、中に入るのに3時間かかった。お目当てのパンも買えなかった」と愚痴をこぼした。

 校庭にはステージが設けられ、女性レゲエシンガー「Natsu Summer」さんや、人気ヒップホップアーティスト「かせきさいだあ」さんらがパフォーマンスを披露した。特に15時30分過ぎに始まった、かせきさいだあさんのライブには熱狂的なファンが集まり、人気曲「じゃっ夏なんで」「CIDERが止まらない」で盛り上がった。かせきさいだあさんはMCで、「パン祭りなのに、カレーを食べてしまいました」と会場の笑いを誘った。そのほか、パンの「見た目」のみで、その世界観や作り手の想いを評価する「三宿三色パンコンテスト」も行われ、ブースを訪れた人たちは投票用紙に5段階評価で採点した。コンテストの結果は10日に発表される。

 世田谷公園には体育館同様、パン店や当日参加型のワークショップが並び、校庭に劣らない集客を見せた。世田谷通り沿いに本店を構える「濱田家」(世田谷区三軒茶屋2)も出店。同社専務の吉田貫さんは「若いお客さんが増えた気がする。天気は悪かったが、用意した1500個のパンが14時半までに売り切れた。昨年は総菜パンがよく売れたが、今年は看板商品の豆パンが売れた」と笑顔を見せていた。

 イベントは10日17時まで(世田谷公園のみ16時まで)。

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