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三軒茶屋に無添加ダイニングバー 野菜使った家庭料理と薫製料理売りに

一押し料理の「国産豚モツの味噌煮込み」

一押し料理の「国産豚モツの味噌煮込み」

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 三軒茶屋のダイニングバー「旬野菜と自家燻製 酔彩(すいさい)」(世田谷区太子堂2、TEL 03-5787-5232)がオープンして8カ月がたった。

50種類の焼酎を置く店内

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 5坪も無い店内にカウンター3席、テーブル6席を置く。全面喫煙可。「お酒に合う一品物に力を入れているせいか、客層の7~8割が40代前後の男性」と、オーナー兼店長の若井小夜子(さよこ)さんは話す。最近では1人でふらっと立ち寄り、食事のみして帰る客も増えたという。客単価は3,000~4,000円。

 「酔彩」と名付けた理由について、「お客さんの酔う姿や、酔う時間を彩ることができたら」と若井さん。20代から温めていた開店の夢を、生まれ育った三軒茶屋で実現した。「昔からの知人も多く、お店を出すなら地元しかないと思っていた」という。狭い店内を選んだのも「1人でやるなら、これぐらいのスペース」と思ったから。来店客からは、外観と内観の印象が違い安心できると言われている。

 若井さんは飲食店で働いた経験がほとんどなく、店で出す料理も独学だが「料理は昔から趣味で、大手料理レシピサイトで人気ランキング1位になったこともある」という。

 フードメニューには食品添加物を一切使わず、野菜を多く使った家庭料理と薫製料理に力を入れている。つまみは「トロたくあん」や「梅水晶」(以上600円)、揚げ物は「鶏ひざ軟骨の唐揚げ」(580円)、「大粒かきフライ」(780円)などがある。焼き物や炒め物では「味噌漬け鶏」や「海老と卵の塩炒め」(以上780円)、飯物は「月見そぼろ飯」や「三色納豆飯」(以上680円)などがある。

 薫製料理は「ミックスナッツ」(480円)や「チェダーチーズ」(580円)、「揚げにんにく」(580円)、「明太子」(680円)、「自家製ベーコン」(780円)、「牡蠣のマリネ」(780円)、「ホタテのソテー」(780円)の7種類をそろえる。

 一押し料理は「国産豚モツの味噌煮込み」(500円)。ダイコンやコンニャク、ニンジン、タマネギなどを多く使い、脂っぽさを抑えた。使用するみそは、信州産の合わせみそ。「コクが強く、モツの甘味をよく引き立てるため」と若井さん。2月からは同額のテークアウトも始めた(価格は全て税抜き)。テークアウト客は圧倒的に女性が多いため、これをテコに女性客の増加を見込む。

 「自分が大好きだったから」という焼酎も約50種類を置く。

 若井さんは今後「近所の食堂として地元に根付きたい」と話す。

 営業時間は18時~翌1時(土曜は24時まで)。日曜、第2・第4月曜定休。

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