池尻のイタリアンレストラン「IKEJIRI×Grande Ponte(イケジリ・グランデ・ポンテ)」が、居酒屋「大衆イタリア酒場 ダビンチ」(世田谷区池尻2、TEL 03-6453-1874)としてリニューアルオープンして1カ月がたった。
席数は、カウンター8席、テーブル14席。21時以降のみ喫煙可。オーナーシェフの馬場剛さんは「2017年明けから、リニューアルを考えていた。4日間かけて改装し、普段使いできる店にした」と話す。
リニューアルに際し、壁を白色から暖色に、照明を埋め込み式からつり下げ式に変えた。カウンター面積の約4割にあたる部分にイタリアン総菜の冷蔵ショーケース、壁側面には店の定番メニューを記載した黒板を設置し、来店客が目で見て楽しめるようにした。ショーケース内の惣菜は常時10種類置き、2~3日に1回、3種類ずつ入れ替えるという。
つり下げ式照明を採用した理由について、馬場さんは「照明が視界に入ると、店内が狭いように感じるので、昔ながらの居酒屋が持っている雑多さを出すことができるため」と話す。
店名はイタリアの芸術家「レオナルド・ダ・ヴィンチ」から。「日本人になじみのあるイタリアの著名人といえば、ダ・ヴィンチ。そのキャッチーさを狙った」と馬場さん。引き続き池尻で店を構えた理由については、「最近の池尻や三宿はあまりにぎやかではないので、少しでも街を盛り上げたかった」と話す。
メニューの価格帯も大幅に下げた。客単価はリニューアル前の半額程度の3,000~4,000円。「以前は、最も安いメニューでも680円していたが、リニューアル後は380円にした」と馬場さん。料理の一人前のサイズを小さくするなどして単価を抑えている。メニュー名も分かりやすく、親しみの持てるような表現に変えた。
馬場さんのお薦めメニューは、岩手県の銘柄鶏「みちのく清流味わいどり」を使った「ダビンチの代名詞!! ローストチキン」(ハーフ=1,280円、フル=2,480円)。提供の前日から自家製のマリネ液につけた肉を180度のオーブンで40分間、低温ローストし、柔らかさを出しているという。
「マリネ液には、日本国内で手に入りにくい数種類のブラックペッパーをブレンドしている」と自信を見せる。同店で提供する肉料理を一皿にまとめた「肉盛りオールスターズ」(3,980円)も人気。「味、ボリューム共に満足してもらえる。赤字覚悟の価格設定」と馬場さん。
メニューはこのほか、「カルタファームのオーガニック焼き野菜」(980円)、「イタリアの塩モツ煮込み」(680円)、「たっぷりチーズの焼きカプレーゼ」(880円)、「アンチョビバターのプライドポテト」(580円)、「築地直送!! 鮮魚のカルパッチョ」(880円)など。
「サルシッチャとズッキーニのレモンクリームソース」(1,180円)、「男のボロネーゼ、女のボロネーゼ」(980円)、「おじさん大好き!! イカワタ&バター醤油」(880円)など、生パスタも揃える。
リニューアル前と比べて、ドリンクメニューも強化した。「焼酎やサワーもメニューに取り入れた。ワインの品ぞろえもイタリア産のみだった以前と比べ、世界中のワインを仕入れるようにした。ボトルワインの価格も2800円均一にした」と馬場さん。ボトルワインは「デオスティウミス スプマンテ」や「エピクロ ファランギーナ」、「シグヌム プリミティーボ」などをそろえる。(価格は全て税抜き)
2017年は月商240万円を見込む。今後、四季を取り入れたメニューなどを強化し、300万円まで引き上げる構え。
営業時間は、11時30分~15時、17時30分~23時30分。火曜定休。