三軒茶屋のギャラリー「galerieH(ガルリアッシュ)」(世田谷区太子堂1、TEL 03-3795-0045)で12月15日から、写真家Halcaさんの個展「やわらかな海」が開催される。
1988(昭和63)年生まれのHalcaさんは日本写真映像専門学校卒業の写真家。同ギャラリーでの展示は昨年の「ないしょ話」に続き2回目となる。
今回はHalcaさんが昨年から撮り続けてきた女性作家たちのポートレートや制作風景の写真を公開する。被写体となったのは鍛金作家の小田薫さんや陶による立体作品の冨岡奈津江さんら。
「かける音楽や好きな色など、彼女たちが無意識に選ぶものの中にその人らしさがある。そんなエッセンスを手がかりに被写体に迫る日々だった。“城”であり、その人自身でもある作業場、そしてそこから生み出される作品。2つの間には連続性がある」とHalcaさん。ポートレートの女性らしい表情との比較で人物像を浮かび上がらせる狙いがあるという。
タイトルの「やわらかな海」は、自らの内から作品を生む作家たちの柔軟さ、輝かしさを表す。「制作風景の写真には、作ることに没頭する作家の“無我”に近い姿が現れる。一方で“見られる自分”を意識したのがポートレート。同じ人物の持つ二面性を感じてもらえたら」とも。
営業時間は12時~19時(最終日は17時まで)。12月26日まで。会期中の休廊日は16日・24日。15日・26日にはHalcaさんが在廊予定。