食べる

三軒茶屋の乾物店がおせち限定販売 完全無添加、「和」をコンセプトに

店主の足立春夫さんと、妻の晃巳さん

店主の足立春夫さんと、妻の晃巳さん

  • 151

  •  

 三軒茶屋の乾物店「あだち商店」(世田谷区三軒茶屋2、TEL 03-3410-3721)が現在、おせちの予約販売を行っている。

予約販売中のおせちイメージ

[広告]

 1947(昭和22)年に創業した老舗の同店。2代目店主の足立春夫さんは、40年ほど前に父親から店を引き継ぎ、妻の晃巳さんと夫婦で切り盛りしている。「お客さんを裏切らない安心・安全な素材にこだわってきた」と足立さん。

 おせちは二段重で、販売は今年で5年目。「和」をコンセプトに、乾物を中心としたラインナップとしている。乾物の調理は晃巳さんが1人で手掛けており、3人用(6.5寸、限定30個)と1人用(限定20個)の2種類を用意。「素材本来の味を生かすために、完全無添加にしている」と晃巳さん。

 中身は、一の重が「数の子・ひたし豆」「海老」「田作・くるみ」「昆布巻」「かぶ・干柿なます」「帆立」「酢れんこん」「いくら」「五色巻」「栗きんとん」。二の重が「煮なます」「あんずの甘煮」「たこのやわらか煮」「堀川ごぼうの射込」「鶏肉の野菜巻」「高野豆腐」「椎茸」「海老」「伊達巻」「かまぼこ」「とこぶしと大粒大豆の煮物」。「黒豆」と「高原花豆」は汁物のため、別添する。

 おせち誕生のきっかけは、晃巳さんが6年前に創作レストラン「廩(りん)」(同区三軒茶屋1)の料理長(当時)とワークショップを通して知り合ったことにさかのぼる。

 当時、消費者の食嗜好の変化から「乾物離れ」を肌身に感じていた晃巳さんはなんとか現状を変えたいと、料理長に相談。その結果、一緒におせちを作ることになった。晃巳さんは煮物などを担当した。まずは「廩」の利用者を中心に販売を始め、販路を徐々に拡大していったという。「11月の終わりごろから毎晩、調理の練習をしているんですよ」。5年目の現在でも、おせちへの情熱は衰えない。

 その後、料理長が「廩」を離れたこともあり、2016年から晃巳さんが1人で作ることになった。購入客からは「親戚でおせちを持ち寄って食べたが、あだち商店さんのおせちが一番最初に無くなる」などの声が寄せられているという。

 価格は、3人用(6.5寸)=1万5,000円、1人用=6,000円。今年も予約が相次ぎ、3人用は残12個、1人用は4個のみ(12月7日時点)。予約受付は23日18時まで。引き渡しは30日、31日。

 営業時間は10時~19時。日曜・祝日定休。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース