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三軒茶屋のギャラリーで造形大卒業生が個展「あなたの中を歩いていると」

キャンバス上での毛皮の表現

キャンバス上での毛皮の表現

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 三軒茶屋のギャラリー「galerieH(ガルリアッシュ)」(世田谷区太子堂1、TEL 03-3795-0045)で4月13日より、アーティスト・宮川慶子さんによる個展「あなたの中を歩いていると」が開催される。

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 東京造形大学を今年3月に卒業したばかりという宮川さん。同展では、卒業制作として作成した大型キャンバス作品をはじめ、在学中に生み出された立体・平面造形の両作品群を公開する。

 立体作品で表すのはヤギなどの動物。だが、近づいてよく見れば、白い体表からえたいが知れない物体がのぞいていたり、2匹の体の一部がくっついていたりと、見る者驚かせる。一方の平面作品では、毛皮など動物の一部分をクローズアップし、キャンバス上に再現。 

 「かわいらしさなどの『分かりやすい記号』の裏に潜む、残酷さや曖昧さをあぶり出すのが創作のテーマ。立体の動物には愛嬌(あいきょう)や美など、主に私自身の理想を投影している。けれど、それ単独で見ると『かわいい』だけが際立つ結果になりかねないので、負の感情を呼び起こすきっかけとして平面を取り入れた。両方が同居する空間で、見る人それぞれに違和感を感じてもらえたら」と宮川さん。

 愛玩の対象であり、同時に食べられる存在でもある動物。「彼らに対し人間が『殺して食べる』という残酷な行為を、ないもののように切り捨てて接することに違和感を感じたのが現在の創作の原点」とも。

 営業時間は12~19時(最終日は17時まで)。今月26日まで。

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