池尻大橋駅から徒歩5分、国道246号線沿いにイタリアンレストラン「Don Giovanni（ドン・ジョバンニ）」（世田谷区池尻3、TEL 03-6453-2697）がオープンして1年が過ぎた。運営会社は「サン・ニコロ株式会社」（目黒区中央町）。

スペシャリテ「Tボーンステーキ炭火焼 600g～」（13,200円～）（要予約）

　席数は25席。赤を基調にした店内は「サービス全てに目が行き届く程良い広さを意識した」という。本場でも昨今消えゆくような古き良き伝統料理が楽しめる。「イタリアで食べるようなイタリア人のための料理」というコンセプト通り、日本向けにアレンジされていない味や量が特徴。客層は「グルメな40～60代が多い」。

　ミシュランガイド星付きレストラン「リストランテ・リッギ」や広尾「イル・ブッテロ」などで経験を積んだオーナーシェフのジョバンニ・チェンニさん。「お店を立ち上げるなら、自らの名前にちなんだモーツァルトのオペラ曲『ドン・ジョバンニ』と決めていた」

　フィレンツェ出身であるジョバンニさんは肉料理を最も得意としており、「ティーボーンステーキ600グラム～」（1万3,200円～）（要予約）は雄雌、生育期間、熟成期間を見極めた上でジューシーな肉の購入と絶妙な焼き具合にこだわる。また、ソーセージ、サラミはフィレンツェに古くから伝わる製法による自家製。

　メニューは、初心者向けに「テイスティングコース」（5,200円、2人より受付可）が用意されており、前菜3種からデザートまで全7品、店の味を一通り体験することができる。土曜、日曜のみランチタイムを設け、「ランチコース4品＋デザート」（3,200円）や、4月からはメーン料理をグレードアップさせたコース（4,500円）も用意する。ワインはボトル（4,200円～）、グラス（700円～）。

　4月15日～20日には「ミルクラムフェアー」を開催。「ミルクラムのミートソースキノコ風味のタリアテッレ」（2,600円）などを販売する。ミルクラムとは牧草を食べていない肉質の柔らかな乳飲み羊で、この時期だけの食材。「デリケートでジューシーな羊肉は子牛のような食感でラムの苦手な人でも食べやすい」

　今後の展望について「旬の食材を日々探し求め、東京でもここドン・ジョバンニでしか味わえない料理を作っていく。魚介料理も得意としており、カルチャーとともにイタリアそのままを味わってほしい。パスタ1皿からでも気軽に、若い方々にもとにかく一度食べに来ていただきたい」と呼び掛ける。

　営業時間は、ランチタイム＝12時～14時（土曜・日曜のみ、祝日は要確認）。ディナータイム＝18時～22時30分。月曜定休。