世田谷・ボロ市通り周辺で12月15日・16日の2日間、恒例の「世田谷ボロ市」が開催される。主催はせたがやボロ市保存会。
毎年1月15日・16日と12月15日・16日の計4回行われる同市は、戦国時代の楽市を起源に430年以上も続いている。都の無形民俗文化財に指定されており、古着や骨董(こっとう)品、植木、おもちゃ、食料品などのさまざまな露天700店以上が、歩行者天国となった通りを埋め尽くす。市が開催されるエリアは全長約800メートルに及ぶ。多いときには1日に25万人が押し寄せる世田谷の冬の風物詩になっている。
「ボロ市は農民が古着や古道具などを持ち寄ったのが始まり。今でもきねや臼などの農機具は見られるが、売られているものはとにかく多種多様」と同保存会副会長の安藤敏次さん。
今回は江戸時代の装束を身に着けて会場を練り歩く「代官行列」は予定されていない。「ボロ市通り沿いの天祖神社では今年も名物・代官餅(もち)を販売する。その場でもち米を蒸してつくので、例年非常に人気。地元小学校の保護者による手作り手芸品や世田谷土産の販売も予定している」とも。
東日本大震災の被災地応援チャリティーオークション企画も予定し、オークションの売り上げは同保存会を通じて被災地へ全額寄付する。
開催時間は9時~21時。