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世田谷から石巻に「希望」を MUTOH本社で沿岸部の立体模型展示

模型を作成した石巻専修大学の益満環准教授とゼミ生

模型を作成した石巻専修大学の益満環准教授とゼミ生

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 世田谷・池尻大橋のMUTOHホールディングス(世田谷区池尻3、TEL 03-6758-7100)で12月15日から、「3Dプリンタ活用による石巻市沿岸部の復元立体模型」が展示されている。

移動展示用に作成された「4分の1スケールモデル」

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 模型は、宮城県石巻市の震災復興を支援する、石巻専修大学の「復興共生プロジェクト」の一環として作成された。被災地の元気や希望につなげようと、津波で甚大な被害を受ける以前の同市沿岸部を3Dプリンターで復元。今回は、移動用に作られた「4分の1スケールモデル」(1メートル四方)を同社1階ショールームに展示し、併せて震災後の航空写真なども公開する。

 展示のきっかけは、同社傘下で3Dプリンターの販売などを手掛ける武藤工業が2010年から、石巻専修大学に3Dプリンターを納入していたこと。武藤工業は2011年の東日本大震災発生後も、同大の「復興共生プロジェクト」に賛同し、プリンター用の石膏(せっこう)パウダーマテリアルを提供してきたという。

 実際の模型は、同大の教職員や生徒、被災者が協力し、200日以上かけて完成。2012年7月から石巻信用金庫本店に展示され、1カ月で約200人(延べ約2500人)が訪れるなど話題となり、昨年11月22日には震災伝承施設「東日本大震災メモリアル南浜つなぐ館」で一般公開が始まった。

 MUTOHホールディングスの早川信正代表取締役社長は「短い期間ではあるが、情熱で作り出された石巻の情景を見てほしい」と話す。

 公開時間は10時~17時(土曜・日曜・祝日は除く)。3月14日まで。

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