東急田園都市線・三軒茶屋駅の南口側にある栄通り入り口に店を構える老舗喫茶店「Seven(セブン)」(世田谷区三軒茶屋1)が12月に開業51年目を迎えた。
同店は、坂本九の「見上げてごらん夜の星を」が発売された1963(昭和38)年に営業開始。1階席と2階席があり、2階席は禁煙で普段は16時までとなっている。
「たくさんの人が暮らしてみたいと憧れる三軒茶屋で50年以上の歴史を刻むセブン。おしゃれなものが好きな人たちや毎日忙しくしている人たちも、ふと気を抜きたくなる時間があるはず。その時間を過ごすのにぴったりなのがこの店なのでは」と、全国の喫茶店を紹介する「純喫茶コレクション」(パルコ)著者の難波里奈さんは分析する。
歳月を経た外観は昭和の印象を残すレトロな佇(たたず)まいの同店。長く愛される理由については、「夜にひっそり訪れるのもいい。まるで個室のようなにぎやかすぎない空間やボリュームのある食事を楽しむのもいい。窓の外には間違いなく都会の景色が流れているのに、心のなかはホッと一息つける。そこに理由があるのでは」と話す。
メニューは、「ブレンドコーヒー」(580円)や「カフェ・オ・レ」(610円)などの定番のドリンクのほか、「ナポリタンセット」「サンドイッチセット」(以上1,030円)などのフードメニューも用意。「つまみ付きビール」(中瓶・730円)もある。現在51年目を迎えたことを記念して、ホットコーヒー1杯お代わりサービスも実施している(サービス終了日は未定)。
営業時間は11時~21時。