「三軒茶屋ブルーシャトウ」が2014年5月で結成12周年を迎えた。メンバーはヤング山崎（ボーカル＆フルート＆サクソホン）、ビーバー兼子（ギター＆ボーカル）、いのたん井上（キーボード＆コーラス）、マーク秋山（ベース＆コーラス）、ジャッキー小澤（ドラム）の5人。12年間同じメンバーで活動を続ける。

本家の「ブルーコメッツ」とライブにて共演。

　同グループは「ジャッキー吉川とブルーコメッツ」の本家公認トリビュートバンド。本家の「ジャッキー吉川とブルーコメッツ」は、レコード大賞受賞曲「ブルーシャトウ」のほか、美空ひばりとの協演「真っ赤な太陽」など数多くのヒット曲があるグループサウンズとして知られる。再結成の後、現在に至るまで精力的にテレビ出演やライブ活動を行っている。

　同グループは2002年、ブルーコメッツ再結成に合わせて活動を開始。「再結成ライブを3人で一緒に見に行ったのがきっかけ。ファンクラブも同時に再結成したこともあり、ホームページで他のメンバーも募った」とジャッキー小澤さん。

　三軒茶屋の観客自由参加型ライブハウス「STAGE pf（ステージ ピーエフ、以下pf）」（世田谷区三軒茶屋2、TEL 03-5486-1483）で初めて公演を行ったことから、グループ名に「三軒茶屋」を入れた。「三軒茶屋の昭和の下町の雰囲気が残るところも、私たちのグループサウンズの名前にぴったり」とメンバーは話す。

　発祥地の三軒茶屋pfについて、「pfのような自由参加型ライブハウスは、現在の大人バンドの活況に貢献している。観客も気軽に演奏を人前で披露すること可能で、ブルーシャトウが人前での演奏を始められたのもpfのおかげ」と話す。「結成当初は三軒茶屋を拠点に活動し、現在は都内外さまざまなところで活動しているが、10周年記念ライブは三軒茶屋で行った」

　2004年には、ファンクラブ主催ライブでブルーコメッツと共演し、本家公認バンドとなった。2007年には「テケテケ・ア・ゴーゴー（フジテレビ）」にも出演。以降、チェッカーズ元リーダー武内享さん主催の昭和歌謡イベントに呼ばれるなど、ミュージシャンたちからも支持を受けている。

　「このバンドの特徴は、完全になりきってコピーしていること。グループサウンズが流行した当時を知る人たちはとても感動してくれる。当時の人たちに見てもらい、喜んでいただけるのがやりがい」とメンバーは話す。

　今後の活動の展開について、「私たちの一番の目的は、楽しむこと。楽しくてあっという間に12年が過ぎた。しかし、本家の演奏には、まだまだ到底足元にも及ばない。これからも追い続けていきたい」と意気込む。今後も三軒茶屋でのライブ活動も行っていくという。