カキ居酒屋「マルショウ アリク」(世田谷区世田谷4)が移転オープンして、7月10日で3カ月がたった。
店舗面積は10坪。席数はコの字型カウンター8席。昨年までの期限付きで営業してきた店を若林からの移転に合わせて再開する。2014年から2021年までは、松陰神社前にあった商店街・共悦マーケットに店を開いていた。
メニューは、豊洲市場で仕入れた「硴(カキ)」1種(750円)、同2種(1,500円)、同3種(2,200円)のほか、刺し身(880円~)。野菜を使った料理も提供する。酒は、ナチュールワイン、日本酒、赤星の瓶ビールなどを用意する。
店名の「アリク」の由来はいずれも古語で、「あちこち歩き回る」という意味の「歩く(ありく)」と「ずっと存続してきている」という意味の「在り来(く)」。今年1月、グラフィックデザイナー・アートディレクターの高谷廉さんが講師を務める桑沢デザイン研究所の学生と企画した食と音楽とアートのイベント「アリク祭“デ”」で支援金を募るなどして移転準備を進めてきたという。
「水曜と木曜は硴(カキ)とナチュールワインを朝から気軽に味わってほしい」と店主の廣岡好和さん。開業からの10年を振り返り、「出会いの積み重ねがあって、変わらず続けられている。アリクは自分の考え方を具現化した場所。これからもこの場所を使ってコミュニケーションを生んでいきたい」と話す。
営業時間は17時~22時(火曜・水曜は、9時~12時、17時~22時)。月曜定休。