三軒茶屋・キャロットタワー(世田谷区太子堂4)内の「生活工房」(TEL 03-5432-1543)で12月7日・8日、イベント「知の航海2013 ふゆまつり まちのまつりごと」が開催される。
小田急線・下北沢駅周辺の地下化や環状線の計画などの土地開発により、時代の流れとともに移り変わる世田谷。両日、講演やワークショップなどを通し世田谷の未来像を住民の暮らしの視点から考える。
講演では、建築家の石山修武さん(7日)、小説家の保坂和志さんと音楽評論家の湯浅学さん(8日)が登壇する。石山さんは自身が意見を提案した鳥山地区の再開発を事例に、建築家・住民としての両視点から「世田谷式生活」と必要なまちづくりについて話す。街の情景を描いてきた保坂さんと街の音に耳を傾けてきた湯浅さんは移ろい行く街と創作の関係や、文化・風俗的な視点から見た都市開発について語るという。
スタンプなどを用いたグリーティングカード作りなどのワークショップも用意。メールで済ませるようになった季節のあいさつを、カードやはがきで思いをつづることで地域のつながりを見つめ直すことに注目したという。そのほか、世田谷にまつわる活動をパネルなどで紹介するほか、フード関連の出店もある。
生活工房の杉本さんは「タイトルに『ふゆまつり』とあるように、地域の集いという面を打ち出し、参加者の交流を通じて新たな地域づくりにつながるようにしたい。街の変化は必然だが、未来を見据え、自分が暮らす街がどうなればよいのかを一人一人が主体的に考え行動できる機会になれば」と期待を寄せる。
開催時間は両日とも11時~18時。入場無料。ただし講演会の参加費は各回1,000円(両方参加で500円割引)。