三軒茶屋の昭和女子大で1月28日、「もしも女子大生が愛媛のみかんを渋谷で売ったら…」をコンセプトにした限定ショップの報告会「擬似会社 女子大生株主総会」が開かれた。
昭和女子大の教室で行われた「擬似会社 女子大生株主総会」の様子
限定ショップは、同大グローバルビジネス学部ビジネスデザイン学科・保田(ほうだ)ゼミの活動の一環として、1月19日~24日の期間限定で渋谷駅構内にオープン。商品提案や仕入れ交渉、資金調達などビジネスのノウハウを学ぶことが目的で、ゼミ生が東急フードショー脇でミカン関連の商品を販売した。
同ゼミでは出店に際し、バーチャルカンパニー「疑似会社女子大生」を設立。人事部、広報部、財務部、装飾部、抽選部、BUZZ部などのチームに分かれて企画を進め、疑似株(1口1,000円で169株)を発行しながら、資金調達や仕入れ、販売などを体験した。
ショップでは「清光堂」(愛媛県今治市)が展開する愛媛産ミカンを丸ごと白あんと餅で包んだ「みかん大福」(450円)、ミカン果汁100%の「みかんわらびもち」(650円)、レモン果汁を使ったレモンチョコレートでコーティングした「レモンケーキ」(270円)、愛媛オリジナル品種「紅まどんな」入りの「紅まどんな入り飲むゼリー」(350円)を販売。
株主総会では、「企画概要説明」「財務報告」「分析結果」「各部活動報告」などを行った。
当初の予定では1月18日から販売を行う予定だったが、大雪のため販売中止に。7日間の販売計画が初日から変更となるトラブルに見舞われた。しかし、売り上げ目標金額106万円に対し、6日間で141万7,400円を売り上げ、目標を大幅にクリア。大福を合計1850個販売したことなどが寄与した。株の配当は1口1,000円に対し1,250円となった。
最終日は商品が売り切れ、予定より早く閉店するなどのアクシデントも。副代表の山崎萌(めぐみ)さんは「仕入れの予測ができなかったことが反省点」と振り返った。
保田隆明准教授は「学生が決断する機会はなかなかない。この取り組みを通して決断力が養えたはず。来年は販売にこだわらず、起業や地方での仕事など別の形で行いたい」と話す。