三軒茶屋のキャロットタワー(世田谷区太子堂4)3階「生活工房ギャラリー」(TEL 03-5432-1543)で7月30日から、「日本のポータブル・レコード・プレイヤー展」が行われる。
展示品の「NATIONAL SF-320」(撮影=高見知香)
1960~80年代に大量生産されたポータブル・レコードプレーヤー。同展は、杉並区のレコード店「高円寺円盤/リクロ舎」店主の田口史人さんが所有する約100点を解説、展示する。
田口さんはレコードやプレーヤーに関する書籍も多数。同展では、当時のアイデアやデザインが詰まったプレーヤーを山のように積み上げ、左から右へ時代が新しくなるように並べたという。「解説するプレーヤーを山の中から探したり、設置したオペラグラスで細かなポイントをのぞいたりしても面白いのでは」(田口さん)。
期間中は関連イベントを開催。7月31日には、展示するプレーヤーを使ったレコードの試聴会「出張円盤レコード寄席(よせ)」を行い、プレーヤー10台を聴き比べ、それぞれの魅力に触れる。15時~16時30分。参加費1,000円。定員20人。
8月14日には、電子音楽家のASUNAさんと田口さんによるライブパフォーマンス「100 Keyboards+100 Portable Record Players」を開く。キーボードやおもちゃを使ったASUNAさんの音楽と、田口さん所有のプレーヤー100台とキーボードがセッションを行うという。15時~18時。参加費1,500円。定員50人。
田口さんは「プラスチック製品全盛期ならではのチープで愛らしいデザインに触れ、イベントを通じて『レコードをかけて聴く』体験を楽しんでほしい」と呼び掛ける。
開催時間は9時~20時。入場無料。8月28日まで。イベントは、いずれも事前申し込みが必要。