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太子堂にビアバー 米西海岸「横乗り」カルチャーを追求、窯焼きピザ売りに

仲間との語らう空間作りにもっとも力を入れている

仲間との語らう空間作りにもっとも力を入れている

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 太子堂に5月8日、ビアバー「HEYDAY(ヘイデイ)」(世田谷区太子堂1、TEL 03-3412-4550)がオープンした。

共同オーナーの望月一星さん(写真右)と山崎雄三さん

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 窯焼きピザとアメリカンクラフトビールが売りの同店。席数はカウンター10席、テーブル10席で喫煙可。共同オーナーの望月一星さんと山崎雄三さんはともに31歳で、アパレルメーカー出身。3年半前に「ローカル(地元や地域の仲間)が集まる都会のビーチハウスを作りたい」と起業を決意。その後、飲食店で2年半修業を積んだ後、開店にこぎ着けた。

 「全盛期」を表す店名「HEYDAY」には、「ローカルたちと、やぁ(HEY)と声を掛け合えるようなハッピーな一日(DAY)を過ごしたい」という意味も込めている。三軒茶屋に店舗を構えたのは「渋谷よりローカル感がありつつ、ファッション性も兼ね備えているから」と望月さん。店には地域住民のほか、スケートボードやサーフィン、スノーボードといった「横乗りスポーツ」を愛する人たちが夜な夜な集まる。「晴れた海で仲間や恋人と飲むビールや食事は格別。そんな都会の非日常をデイリーなものにしたい」とも。

 望月さんは約7年前、1970年代の米西海岸カルチャーを描いた映画「Lords of Dogtown」を見て、大きな影響を受けた。「作品に出てくるローカルたちの生き方を見て、こんなにかっこいい人たちがいるのかと思った。スケートボードにもハマった」と話す。

 オーダーが入ってから、500度を超える石窯で一枚ずつ焼き上げるピザは、フルサイズ(直径26センチ)とハーフサイズ(同13センチ)を用意する。「具材の組み合わせは、一般的なルールを無視している」と独自性を強めている。望月さんお薦めのピザは「バーベキューチキン」(フル=1,300円、ハーフ=750円)だ。ほかには、「メキシカンチョリソー」(フル=1,100円、ハーフ=650円)や「ビスマルク」(フル=1,100円)、「シナモン&アップル」「マシュマロ&チョコバナナ」(以上フル=900円、ハーフ=500円)などがある。

 ピザ以外のフードメニューには「グリルドハーブチキン」(1,300円)やナチョスにサルサソースなどを付けて食べる「パーティーナチョス」(880円)などがある。

 30種類をそろえるビールの中で、米国発のクラフトビール「Saint Archer Brewery(セイントアーチャー・ブリュワリー)」を推す。同ブリュワリーは2013年、著名なスケートボーダーやサーファー、ミュージシャンなどによって作られたブランドだ。

 フードやドリンクにこだわりつつも、「この店はピッツェリア(ピザ専門店)ではない。食事はあくまでも最高の時間を過ごすためのツール(道具)と捉えている」と望月さん。ピザをメインメニューに押し出したのも、「皆で一緒に食べられるから」という。

 ランチの客単価は1,000円、ディナーは3,000円。月商200万円を見込む。今夏からTシャツなどのオリジナルグッズの制作にも力を入れ、店内や同店ウェブサイトで販売する。望月さんは「飲食店というより、『HEYDAY』というローカルに根付いたライフスタイルブランドを構築していきたい」と力を込める。

 営業時間は11時30分~24時。

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