三軒茶屋に「9割9分が国産素材」の家庭料理店 新鮮野菜や希少米を使ったおむすびも

一押しメニューの「幻のお米 山形在来種『さわのはな』のおむすび」

一押しメニューの「幻のお米 山形在来種『さわのはな』のおむすび」

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 三軒茶屋に4月10日、家庭料理店「TABLO(ターブロ)」(世田谷区三軒茶屋1、TEL 03-6874-1825)がオープンした。運営会社はターブロ(目黒区)。

左からスタッフの石井琴音さん、料理長の南田美紅(みく)さん、店長の畑本慎司さん

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 東京地野菜や産直の旬の食材を使った料理を提供する同店。席数はカウンター13席、テーブル18席。テーブル14席は個室対応可。客単価は3,000~4,000円。

 人工の国際共通語「エスペラント」で「食卓」を意味する店名には、「一つ食卓を皆で囲んで、東京から世界を想像したいという思いを込めた」と、オーナーの盛田智宏さんは話す。

 同店は、同じく盛田さんがオーナーを務めるビストロ「RIZO(リゾ)」の向かって右隣にあり、RIZOの姉妹店にあたる。「TABLOの大家さんとは以前からお付き合いがあった。もともと『地域に根付く』をコンセプトにRIZOを運営してきたこともあり、オープンはぴったりだと思った」と盛田さん。約1年前に開店の誘いを受け、物件のリニューアルを経て、2017年1月から内装工事を開始。今回のオープンにこぎ着けた。

 使用する食材は一部の調味料を除き、「9割9分が国産品」と盛田さん。「RIZOを運営する中でできた生産者たちとのつながりをフルに生かした。既存の食ジャンルにとらわれない、シンプルな家庭料理を目指す」という。

 同店では野菜の鮮度にこだわっており、多摩地域で地野菜の直売所事業などを手掛ける「エマリコくにたち」(国立市)とタッグを組んだ。「一般的な市場と比べて、1~2日早く届く仕組みを徐々に確立していく。運が良い時は、朝採れ野菜をその日に調理することもあるので、圧倒的に違う鮮度を感じてほしい」と盛田さん。5月は小松菜やのらぼう菜などが美味だという。 

 フードメニューは、前菜「トルコの冷たい丸焼きナス トマトサラダのせ」(440円)や旬の料理「焼きたけのこ 唐辛子味噌添え」(690円)、一品料理「アジフライと自家製タルタルソース」、「沖縄の豚角煮 半熟卵添え」(以上790円)、主菜「国産経産牛もも肉 たたき風ローストビーフ ハーブ野菜サラダ添え」(1490円)、飯物「焼きおむすびの『大分りゅうきゅう』茶漬け」(540円)など約35種類をそろえる。

 盛田さんのお薦めメニューは「幻のお米 山形在来種『さわのはな』のおむすび」(290円)。中に入れる具材は「ふみこさんの梅干し」「昆布と椎茸の手作り佃煮」「手作りツナマヨ」「黄身しょうゆ漬け」「長野の『やたら』」の5種類がある。プラス100円で「牡蠣燻製」、150円で「蒸しウニ」にすることもできる。「さわのはなは農薬や化学肥料をいっさい使っていない自然農法で作られており、流通には乗らない米。一般的な米と比べて、胚芽が2倍ぐらい大きいのが特徴。米そのものの味が濃く、歯応えも十分。ぜひシメに食べて欲しい」と盛田さん。

 ドリンクはビール「ベアードライジングサン」(900円)やワイン「微発泡樽詰スパークリング ポールスター」、果実酒「自家製国産レモンチェロ」(以上600円)、日本酒「龍力 ドラゴン3」(900円)、フルーツカクテル「ベリーベリーストロベリー」(950円)などを揃える。

 月商は400万を見込む。5月下旬から開始するランチ営業やフードメニューの拡充で売り上げ増を見込む。

 今後は、食材の生産者を招いての食事会や料理教室、マルシェの開催などにも力を入れる。盛田さんは「レストランの枠を超えた活動にも積極的に取り組んでいきたい」と話す。

 営業時間は17時~24時(日曜と祝日は16時~23時)。木曜定休。マルシェは第3日曜。

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