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「食」を学ぶコミュニティー、三宿の企業が開校へ 講演・視察ツアーなど

カゲンがオフィスを構える「IID世田谷ものづくり学校」

カゲンがオフィスを構える「IID世田谷ものづくり学校」

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 世田谷・三宿の「IID世田谷ものづくり学校」内にオフィスを構える、飲食店プロデュース・コンサルティングを手掛けるカゲン(世田谷区池尻2、TEL 03-3414-1295)などが10月24日、「食」に関する学びのコミュニティー「食の未来アカデミア」を開校する。

学長を務める子安大輔さん

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 同時に、「ゼロから食ビジネスをつくるラボ」「食とITのイノベーションラボ」「地域と食の新しい働き方ラボ」の3つの「ラボ(学部)」をコミュニティー内に設立する。

 各ラボともに毎月2回開催。初日は「ゼロから食ビジネスをつくるラボ」(10月25日)、「食とITのイノベーションラボ」(同24日)、「地域と食の新しい働き方ラボ」(同26日)を予定している。

 参加者同士がコミュニケーションを取りやすいよう、30人程度に限る。「食」に関心があれば、知識や経験は基本的に問わない。

 テーマに関連するゲストスピーカーを招いて講演を行うほか、グループディスカッションや課題リポートの作成、プレゼンテーション、読書会、視察ツアーなどを実施する。開催場所はアークヒルズ(港区)内の「テックショップ」が中心。参加費は月額1万800円。

 個々のラボには、それぞれ担当者が付くが、「ゼロから食ビジネスをつくるラボ」と事務局は、カゲンが担当する。同社取締役で、「『お通し』はなぜ必ず出るのか」(新潮社)などの著書がある子安大輔さんが学長を務める。

 子安さんは今回のコミュニティー設立の理由について、「『食の世界で新しいプロジェクトを起こしたい』『食を通じて世の中を良くしたい』という思いを持つ人たちが、アイデアを具現化できるコミュニティーを作りたかったから」と話す。

 同社が担当する「ゼロから食ビジネスをつくるラボ」では、二番煎じではない「新しい食ビジネス」をゼロから企画して形にし、業態開発や商品開発、ビジネスモデル開発などを通して、食ビジネスの永続性を考える。

 子安さんは外食業界の現状について、「ヒット業態をただ模倣したものが多く見られる。それがマジョリティーであることは根深い問題。これまでは面白いアイデアがビジネスとして成立しにくかったが、商圏という概念が希薄になり、情報の取得方法も変わったことで、面白いけれどマニアックなアイデアでも、資金を集めたり、集客できたりする可能性が高まっている」と指摘する。

 今後は広義の「食」をテーマに、「おもてなし・ホスピタリティ」や「料理人によるCookTech」などのラボを設立する予定だ。

 開催日時は、毎月第2、第4水曜日の19時~21時(「ゼロから食ビジネスをつくるラボ」「地域と食の新しい働き方ラボ」)、毎月第1、第3火曜日の19時~21時(「食とITのイノベーションラボ」)。

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