伐採した樹木を活用する取り組み「けやき等の木を活(い)かすワークショップ」が1月19日~21日の3日間、世田谷区役所で開催された。
本庁舎等整備工事に先立ち行われた樹木診断で、状態が悪く、残存させることが困難とされた樹木や移植ができなかった樹木などについて、伐採・処分するだけでなく、区民ワークショップを通して活用を図る事業。2021年度から取り組み、大鋸(おが)での製材などを経て、3年目となる本年度は家具の最終仕上げを行う。
ワークショップでは、約50樹種以上の木材から6000ピースのパーツを作り、テーブルや椅子に貼り付け、家具作りを行った。3日間で延べ102人が参加し、最終的にベンチ、ソファ、植栽台、サイドテーブルなど35の家具ができ上がった。
参加者からは、「樹木が生まれ変わり、新たな命として庁舎に存在し続けることに感動した」「鉋(かんな)の作業や違う木目をタイルのように合わせるのが楽しかった」「パーツを貼るのが大変だったが、きれいにできて良かった。この椅子を友達に見せて自慢したい」などの声が聞かれた。
庁舎管理担当課担当者は「今回製作した家具は、2024年5月から区役所新庁舎の区民会館エントランスホールなどで使う。ぜひお越しいただければ」と話す。