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世田谷通りにワイン居酒屋 北海道出身の親子が創作&郷土料理提供

店主の健悟さんと母の龍子(りょうこ)さん

店主の健悟さんと母の龍子(りょうこ)さん

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 世田谷通り沿いのワイン居酒屋「neco(ねこ)」(世田谷区上馬5)がオープンして、7月30日で1カ月がたった。

北海道のソウルフード「ザンギ」

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 店主の中村健悟さんは、三軒茶屋の居酒屋「ニューマルコ」のスタッフを経て独立。母の龍子(りょうこ)さんと共に店に立つ。店舗面積は10坪。席数は、カウンター=6席、4人がけの半円テーブル席=1卓。

 料理は30種類ほど。故郷の北海道にインスパイアを受けたという創作メニューのほか、自家製の肉まんや、60年以上続くという実家が営む飲食店が看板メニューにしてきた味を再現しているという北海道風鶏の唐揚げ「ザンギ」などを提供する。

 ドリンクは、ナチュラルワインをグラスやボトルで提供するほか、「あくまで居酒屋でありたい」という思いから、ビール、サワー、日本酒なども用意。店のロゴを手がけたデザイナーがパッケージをデザインしてくれたクラフト缶ビール「ひみつビール」もそろえる。

 「さまざまな物件を見てきて、カウンターが作れる場所にはこだわった。一人客でも安心して来てもらえたら」と話す健悟さん。

 「子どもの頃、母は実家の店を支えるため忙しい毎日だったので、親子の時間を取られたという記憶が強く、飲食店が好きではなかった。その後、お笑い芸人を目指して上京し、時間の融通が利くため飲食店で働いて生計を立てるうちに、接客が楽しくなり、いつしか夢を聞かれた時に自然と『母と店をやりたい』と言うようになっていた」と振り返る。

 「兄弟2人とも札幌を離れてしまい、母一人では心配だったので毎日店で一緒にいられることはうれしいし、母の経験にも安心感がある」と龍子さんを思いやる。

 龍子さんは「息子の知らない一面を発見したり感心したりすることも多く、初めてゆっくり息子との時間を過ごしている」と話す。

 今後の展開について、健悟さんは「店の周辺は落ち着いた雰囲気で、舌の肥えた人が多い印象。多店舗化などは考えず、日なたでくつろぐ猫のように、温かみのある空間で皆さまにくつろいでもらえる店にしたい」と話す。

 営業時間は17時~24時。

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