若林に7月18日、日本酒バー&ギャラリー「若林CAMOS」(東京都世田谷区若林3、TEL 03-3411-2890)がオープンした。
酒造りの中で使われる言葉の「醸す(かもす)」が店名の由来という同店。店舗面積は約15坪、席数は15人ほど。ギャラリースペースとしても利用できる。
利き酒師の資格を持つオーナーの穂積勝(ほづみまさる)さんが日本酒バーを担当し、ギャラリースペースはギャラリー233(世田谷区若林1、TEL 03-5430-8539)オーナーの中根大輔(なかねだいすけ)さんが担当の2人で経営する。
オープンについて、穂積さんは「もともと世田谷で地域活性化イベントなどの手伝いをしていたこともあり、地域を盛り上げたいという方々とのつながりが数多くあったことから、仲間で集まれる場所が欲しいと感じたのがことの始まり。ただ集まる場所だけでなく、集まる場所プラスアルファが欲しいと考え始めていたところに、中根さんが『ギャラリーを一緒にやらないか』と声を掛けてくれたことがオープンの決め手となった」と話す。
同店は、穂積さんが幼少期や学生時代を過ごした福島県や、出身地でもある茨城県の酒を紹介するとともに、地域をもっとつなげていきたいと思う気持ちから日本酒バーにしたという。コミュニケーションの場として気軽に利用してもらうため、ドリンクを主体に軽食はおつまみ程度を提供するスタイルが特徴。
27種もの福島の日本酒銘柄を取りそろえる。中でもお薦めは、「会津吉の川(あいずよしのかわ)しぼりたて生原酒」「穏(おだやか)白麹 純米吟醸」「廣戸川(ひろとがわ)純米吟醸」とも。以上、価格は、小・60ミリリットル=300円、中・120ミリ=600円、大・900ミリ(一合とっくり)=900円。
日中は国産のお茶も提供する。穂積さんは「お茶は全種類、世田谷にある卸会社から仕入れており、今回の開店を通じてさらに世田谷でのつながりが広がったことがうれしい」と笑顔を見せる。
今後について、「まずは日本酒をより身近に感じてもらうことで地域に根付いていきたい。そこから地域密着型のお店同士が協力し合い、三軒茶屋や若林に限らず地域のつながりを大事にする人が増えるとうれしい。そこから新たにお店やイベントなどが生まれる環境が作れたら最高」と力を込める。
営業時間は当面の間、13時~17時30分と19時30分~24時。月曜定休。