三茶・世田谷で舞台「狂言劇場」―人間国宝・野村万作さん、萬斎さん出演

『狂言劇場 その八』メインビジュアル 撮影:久家靖秀 人間国宝の野村万作さん、野村萬斎さん

『狂言劇場 その八』メインビジュアル 撮影:久家靖秀 人間国宝の野村万作さん、野村萬斎さん

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 三軒茶屋の「世田谷パブリックシアター」(世田谷区太子堂4、TEL 03-5432-1526)で11月1日~11月8日の7日間、舞台「狂言劇場 その八」が上演される。

『狂言劇場 その弐』 「鏡冠者」(2005年)。 撮影:上牧佑

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 同公演は、古典芸能という枠にとどまらず「『舞台芸術=パフォーミングアーツ』としての狂言」というコンセプトに基づき、世田谷パブリックシアターの芸術監督・野村萬斎さんがスタートしたシリーズ。劇場空間に特設能舞台を設置し、3本の橋掛り、暗闇に溶け込む黒一色の背景、照明、映像効果など、劇場でしか見ることのできない狂言を展開する。

 また今回は、シリーズ第8弾で末広がりの「八」にちなみ、祝言性と華やかさにあふれるプログラムを、人間国宝の野村万作さん、野村萬斎さん、石田幸雄さんをはじめとする豪華な出演陣によって上演される。

 プログラムについて「狂言の『演劇性』『現代性』『舞踊性』『音楽性』などの要素をさまざまな角度から堪能してほしいとの思いから二つのプログラムを用意した。二つとも見ていただくことで、より狂言の魅力や可能性を感じていただけるはず」と語るのは広報担当の宇都宮さん。

 プログラムは、Aが「萩大名」、「鏡冠者」、能楽囃子、「越後聟 祝言之式 」。Bは小舞『海道下リ』『セミ』、『文山賊』、能楽囃子、『歌仙』。

 同公演について「Aプログラムでは、いとうせいこうさん作の新作狂言『鏡冠者(かがみかじゃ)』が見どころ。古典芸能には見られない『鏡のマイム』という試みを取り入れたブラックユーモア溢(あふ)れる1曲」とし、「Bプログラムでは、『歌仙』が見どころのひとつ。この作品は、一門の中で世代やキャラクターがそろって初めて上演が実現するため、めったに見られない」と語る宇都宮さん。

 「古典芸能でありながら現代性を兼ね備えたラインアップ。狂言を初めて見るという人にも、狂言ファンの皆さまにも能楽堂とは違う『劇場空間』ならではの狂言を楽しんでもらえると思う。芸術の秋に、三軒茶屋でしか見られない狂言を観にいらしてください」と来場を呼び掛ける。

 入場料は、一般S席=7,200円 A席=5,200円(3階)、高校生以下S席=3,600円 A席=2,600円(世田谷パブリックシアターチケットセンター店頭、電話予約のみ取り扱い、年齢確認できるものを要提示)。チケットは、世田谷パブリックシアターチケットセンターやプレイガイドで取り扱う。

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