世田谷・ボロ市通り周辺で開かれる冬の恒例行事「世田谷ボロ市」が12月15日・16日の2日間にわたって開催されている。昨年12月15日・16日に開かれた同市の合計来場者数は35万人に上ったが、今年も天候にも恵まれ多くの人の来場が見込まれる。
「ボロ」と呼ばれる古着が安く売られるようになったことが発祥といわれる同市は、古着物をはじめ、食器や食料品、日用品、植物など、さまざまな店が軒を連ねる。
毎年行列が絶えないことで話題のボロ市名物「代官餅」。今年も正午には約300人の長い列ができた。杉並区から会社の有休を取って訪れたという会社員の女性は「今年初めて来たが、この代官餅を楽しみにしていた。1時間半ほど並んだが、並んでいる間にお餅を蒸したいい香りが漂い気持ちが高ぶった。代官餅は柔らかくて本当においしい。並んだかいがあった」とうれしそうに話していた。
9時からの販売に先駆けて、朝一から並んだという男性は「7時に来たが、10人くらい並んでいた。毎年必ず代官餅を買いに来る。3種類の味の中ではスタンダートな“きなこ”が一番好み」という。
1975年(昭和50)年に発売され、いまやボロ市には欠かせない「代官餅」(大=600円、小=400円)は、あんこ・きなこ・からみの3種を用意する。
開催時間は9時~20時。