三軒茶屋経済新聞の2014年の年間PV（ページビュー）ランキング1位は、駒澤大学の学生向け「100円朝食」の記事だった。

　三軒茶屋特有でもある飲食店情報がランキングの中心となり、新店に関わるニュースが上位を占める中、これらのニュースのアクセスをさらに上回ったのは駒沢大学で販売される100円朝食のニュースという結果となった。同記事は上半期ランキングでも1位となった。

　ランキングは今年の1月1日から12月26日までに配信されたヘッドラインニュースのPVを集計したもの。上位10位のランキングは以下の通り（カッコ内は掲載日）

1.駒澤大学で学生向け「100円朝食」、一人暮らしの学生に好評（6/5）

2.池尻大橋にチーズ専門店－イタリア・フランス産を中心に70種類（6/2）

3.三軒茶屋で「バルタウン」開催 －18店舗出店でスペインの飲み歩き文化を体験（7/4）

4.三軒茶屋にホットドック専門店「クジラ荘」－夜はバー営業も（10/20）

5.駒沢・手のひらサイズ「おかずケーキ」の専門店－ギフト包装での販売も（8/5）

6.三茶にピザバル「ピザニスタ7」－窯焼きピザを全品700円で（11/10）

7.三茶の揚げピザ専門店「セ・モア！」2号店が半年－工房直売を提供（5/27）

8.駒沢に関東初「プレミアムロイヤルホスト」－新メニューも導入（8/19）

9.三茶のディープスポット「味とめ」が47周年－ふぐとうなぎを看板に（12/1）

10.三軒茶屋の古民家ビストロ「ボンメゾン」、開業から半年－肉料理が人気に（2/20）

　トップ10全てのニュースが飲食情報となった三軒茶屋経済新聞。三軒茶屋経済新聞の読者は飲食店への関心が高いことがうかがえた。

　3位に飲み歩き「バルタウン」がランクインしたことから、近年話題となっている「街コン」に続き、グルメツアーが読者の心をつかんだ様子。新店が続々と出るこの街を知るきっかけにもなる同ツアーは、今後も見逃せないイベントの一つになりそうだ。

　2位の「チーズ」、4位の「ホットドッグ」、5位の「おかずケーキ」に7位「揚げピザ」と、各食品の専門店がランクインし、食に対する感度の高さが浮き彫りとなった。数ある飲食店のなかでも読者は、一風変わった専門店への関心が高いことがわかった。

　一方で、新店情報のみならず9位の「味とめ」を始め、すずらん通りに約40年にわたり営業を続けていた中華料理屋「上海手打ちそば ヤンヤン」の閉店や、開業37年を迎えたジャズバー「アンクルトム」など、老舗飲食店のニュースも読者からの注目を集めた。

　2013年12月の三軒茶屋経済新聞オープンから1年が過ぎた。今後も読者からの支持が根強い「食」にまつわる情報を中心に、クリエイターが多いこの街独特の新たなイベントやポップアップストアなどのカルチャーシーンにも注目していきたい。