三軒茶屋のキャロットタワー3階「生活工房ギャラリー」(世田谷区太子堂4、TEL 03-5432-1543)で1月30日から、企画展「三軒茶屋三角地帯孝現学」が開催される。
三角地帯の看板などを描いたイラストレーション(イラスト=生平桜子)
三軒茶屋の世田谷通りと玉川通り(国道246号)に挟まれた通称「三角地帯」。同展では三角地帯に密集する店の営みや、そこを訪れる人々をイラストレーションで紹介する。
戦後の闇市の面影を残す三角地帯は、懐かしさ漂うアーケードの商店街や、小さな店がひしめく飲食店街、銭湯などが隣り合う独特なエリア。「迷宮」と紹介されることもあり、年季の入った建物と細い路地が縦横に入り組んでいるのが特徴で、日中は買い物客、夜は飲食店目当ての客でにぎわう。
同展は「考現学」を提唱した建築・風俗研究家、今和次郎氏の手法を参考にし、イラストで三角地帯を紹介。その成り立ちや戦後の風景などさまざまなシーンを再現する。
2月6日は、編集者の都築響一さんによるトークイベント「都築響一のフィールド・ノート―記録し、記憶すること」、同28日には、エッセイストのしまおまほさんと編集者の草なぎ洋平さんを招いた同「セタガヤ・ローカルの歩き方」が行われる。
企画展の開催時間は9時~20時。入場無料。2月28日まで。トークイベントはいずれも15時~16時30分。参加費500円。定員は先着60人。