三軒茶屋のエコー仲店商店街にある青果店「三茶ファーム」(世田谷区三軒茶屋2、TEL 070-5454-8318)が1月17日、1周年を迎えた。
店主の千田弘和さんはもともとシステムエンジニアとして働いていた。3年前に脱サラし、駒込で2年間、青果店を営んでいたという。
三軒茶屋での開店理由については、「三軒茶屋に10年近く住んでいたこともあり慣れ親しんだ街で八百屋を開きたかった。食へのこだわりが強い人や飲食店が多い街にもかかわらず、小さな八百屋が根付いていなかったので、その役割を担いたいと思った」と千田さん。
同店では、25軒の提携農家から年間契約で直接有機野菜や自然栽培、農薬や化学肥料をできるだけ使わない野菜を直送で販売している。そのため市場では珍しい紅芯大根や、農林水産大臣賞を受賞したトマトなどが並ぶ。
「提携している農家が栽培している野菜の中で、僕個人が最もおいしいと思えるものをセレクトして置いた、いわば『野菜のセレクトショップ』みたいな店」とも。
併せて、「季節のやさいスムージー」(430円)などのグリーンスムージーも販売しているほか、管理栄養士の資格を持つスタッフ考案の野菜を使った料理のレシピも公開している。三軒茶屋にオフィスを構えるIT企業「ゆめみ」と提携し、月1回全社員に野菜を配る「野菜支給制度」をサポートするなどの試みも行っている。
今後については、「有機野菜の店だが、特別なときに買いにくる店ではなく、普段使いしてもらえるような八百屋として地域に根付いていければ」と意欲を見せる。
営業時間は12時~21時。水曜定休。