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昭和女子大橘研究室、渋谷でアクリル製指輪の販売会 ワークショップも

展示・販売するアクリル雑貨

展示・販売するアクリル雑貨

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 昭和女子大学環境デザイン学科の橘倫央研究室が6月18日・19日、アクリル雑貨の展示販売会「渋産<シブサンアクリルプロジェクト>」を行う。

専任講師の橘倫央さんとプロジェクトメンバー

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 渋谷駅などのパブリックスペースでアート作品を展示するイベント「Shibuya1000」の一環として、2011年にスタートした同プロジェクト。同大専任講師の橘さんが、アクリル加工メーカー「アクリアル」(渋谷区)の幡博社長と出会ったことがきっかけで始まり、今回が5回目。「素材の魅力を引き出す職人の『技』を多くの人に伝えたい」との思いがあるという。

 会場となる渋谷ヒカリエ8階のイベントスペース「COURT」では、学生が研究・制作したアクリル製の指輪「アクリング」などを展示・販売する。アクリルは水族館の水槽にも使われる非常に透明度の高い素材。曲げたり、形を変えたりすると光の屈折が生じ、さまざまな「表情」を見せるという。橘さんは「アクリルは硬い素材だが、軟らかい面も兼ね備える。手仕事を加えることで新しい魅力が引き出せる」と話す。

 プロジェクトメンバーは4年生3人と有志8人の計11人。作品を制作・販売するだけでなく、「売れるのか」「コストに見合うのか」などのビジネススキルも学び、新メンバーを育成する。

 「まずは商品化できる作品を生み出すことができるか。その後、売れるものとは何かを考える。展示会場のレイアウトからポスター、パッケージデザイン、在庫管理まで、作ってから人の手に渡るまでの全ての流れを学んでほしい」(橘さん)。

 イベントの実施に当たり、デザイン会社の「Iroha Design」(中野区)や、UVプリンターサービスを手掛ける「ローランド・ディー・ジー」(静岡県)など、学外からも力を借りた。

 環境デザイン学科2年生の湊七海さんはオープンキャンパスで同プロジェクトを知り、興味を持ったという。「最初はアクリルのことをよく知らなかったが、かっこいいと思い、入学後すぐに橘研究室を訪れた。企業やデザイナーなどの協賛を得ながら進めることで、ビジネスとしてどう成り立つのかを本気で考えられる」と話す。

 「アクリル加工は思い描いたように仕上がらず、扱いが難しいのも事実。一つのデザインにたどり着くまでに500個試作したことも。一番いい表情を見つけるまでに時間はかかるが、より魅力を引き出せるよう日々研究を重ねている」という。

 今回のイベントのテーマは「触れる 曲がる アクリル」。来場者向けのワークショップも同時開催。完成したリングは参加者に進呈する。

 開催時間は、18日=11時~20時、19日=11時~18時。ワークショップは13時~、16時~の2回(いずれも30分予定)。入場無料。

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