三軒茶屋でサイエンスカフェ 東工大研究者が「人工細胞と生命の起源」テーマに

過去のカフェの様子

過去のカフェの様子

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 中高生を対象とした学習塾「ソラオト」(世田谷区太子堂1、TEL 03-6453-4545)が2月4日、サイエンスカフェ「ソラオトカフェ」を開催する。

実際に手を動かしてみる場面も

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 サイエンスカフェは、科学について市民と専門家がお菓子やコーヒーを片手に気軽に話し合う欧州発祥のイベント。同塾では2014年2月から隔月で開催し、今回が18回目。

 社会人や大学生を対象にし、講師には現役の若い研究者を呼ぶようにしているという。その理由について、スタッフの奥野貴俊さんは「重鎮の先生のありがたいお話よりも熱がより伝わると思っている」と話す。

 今回は、講師に東京工業大学地球生命研究所の車兪澈(くるま・ゆうてつ)さんを迎え、生命の起源と人工細胞について考える。「人工細胞を作るというロマンに触れ、生命の起源に思いをはせてほしい」と奥野さん。

 車さんの講義を1時間行った後、1時間の質疑応答を設ける。「講師と参加者の双方向性のコミュニケーションを重視している。議論が白熱し過ぎて終了時間がずれこむこともしばしば」と奥野さん。終了後、場所を移して自由参加の飲み会も用意する。

 「宇宙の星やブラックホールといったテーマよりも、例えば人工衛星を作っている人が『どういった想いで仕事をしているか』の方が、参加者には伝わりやすい。科学の細かいことを知るとよりも、その科学的営みが社会とどうつながっているかに興味があるようだ」と奥野さん。

 もともと「ソラオトサイエンスカフェ」だったイベント名を2016年春、「ソラオトカフェ」に変更した。ソラオトには「参加者の可能性が空のように無限に広がることと、われわれが音を通じて学んできたことへの感謝」を込めているという。

 「今後はリベラルアーツ教育や語学、哲学などの文系的な内容も増やしていきたい」と奥野さん。「身近なテーマを取り上げることで、三軒茶屋近辺の方にも足を運んでいただけたら」と期待を寄せる。

 開催時間は16時~18時。参加費は1,500円(申し込み先着順)。定員は15人。問い合わせは電話かメール(info@soraoto.net)で受け付ける。

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