世田谷で「前川建築を訪ねる近代建築ツアー」が10月13日、行われる。
近代建築の巨匠として知られるル・コルビュジエの弟子だった建築家の前川國男さん(1986年没)の代表作、世田谷区民会館(世田谷区世田谷4)や世田谷区役所第1庁舎(同)、世田谷区立郷土資料館(同区世田谷1)を見学し、前川建築がつくり出す「空間特質」の魅力を感じる同ツアー。
世田谷区民会館と世田谷区役所第1庁舎は、近代建築に関する国際学術組織「DOCOMOMO」の日本支部「DOCOMOMO Japan」の「日本におけるモダン・ムーブメントの建築 2013年度選定建築物リスト」に選ばれるなど、歴史的・文化的評価が高まっており、「DOCOMOMO Japan」のホームページには「子供達が遊ぶけやきと池のある前庭、心地よい木陰のある中庭、そこには世田谷らしい昭和の風景が残され、継承されています」(原文ママ)と記載されている。
現在、世田谷区民会館のホール部分は保存改修、区民会館部分と世田谷区役所第1庁舎は建て直しの方向となっている。
主催者の一つである「記憶をつなぎ人をつなぐ世田谷区庁舎をのぞむ会」では、「必要な機能を付け加えつつ現庁舎などをできるだけ活用する庁舎こそ、21世紀の人類共通の使命『持続可能性』を実現する庁舎として、モデル庁舎になるのでは」としている。
開催時間は13時30分~15時30分。定員は30人(申し込み不要)。参加費は100円(資料代込み)。集合場所は、世田谷区役所の中庭。問い合わせは、黒木実建築研究室(FAX 03-3439-4726)、記憶をつなぎ人をつなぐ世田谷区庁舎をのぞむ会(TEL 03-3302-9937)、ユー・デザインファクトリーまで。