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三軒茶屋にアートスペース誕生 医院跡地でオルタナティブな価値を発信

スペースの外観

スペースの外観

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 三軒茶屋のアートスペース「clinic」(世田谷区三軒茶屋1)で5月5日~7日、展覧会「あらたな価値を与える行為 展」が開催される。

奥窪さんの学生時代の友人、牧寿次郎さんが手掛けたフライヤー

 広さ約120平方メートルのスペースに、三軒茶屋のカフェ「Coffee wrights」や家具ブランド「KARIMOKU NEW STANDARD」、ビンテージ古着店「demo_ore」、アーティストユニット「Mrs.Yuki」などの8店が出展する。

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 同スペースを運営する奥窪宏太さんは、イベントのコンセプトについて「アート的な発想を使って、生活を活気づけること」と話す。今回のイベントがプレオープンに当たり、本格的な運営は8月下旬を予定している。

 同スペースのある場所にはかつて「伊藤医院」という診療所があった。奥窪さんの母方の祖父で、絵画制作や骨董(こっとう)のコレクションが趣味だった院長と婦人が亡くなったことをきっかけに、奥窪さんは築50年の建物をリノベーションし、1階部分を同スペースとした。祖父の思いを引き継ぐべく、屋号は「clinic(診療所)」とした。「この場所にはかつて多くの人が集まっていた。その名残を残したかった」と奥窪さん。

 リノベーションは、サードウエーブコーヒーの流行のきっかけをつくった「ブルーボトルコーヒー 清澄白河ロースタリー & カフェ」(江東区)などを手掛けた、「スキーマ建築計画」の長坂常さんによるもの。長坂さんがかつて三軒茶屋に住んでいたこともあり、今回の縁につながった。

 奥窪さんは、武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒。大学時代は無印良品を手掛けたグラフィックデザイナー・原研哉さんの研究室で研さんを積んだ。平日はサラリーマンとして、文化財デジタルアーカイブ業務などに携わっている。今後も公私のつながりを生かして、スペースを運営していくという。「このスペースの運営を通して、オルタナティブ(既存のものと替わる新しい)目線から三軒茶屋の文化的価値を底上げしていきたい」とも。

 開催時間は、5日=13時~18時、6日=11時~18時、7日=11時~16時。問い合わせは、同展事務局(TEL 090-8591-3182)まで。