駒澤大学(世田谷区駒沢1)の食堂で学生向けに提供している「100円朝食」が、4月8日のスタートから2カ月を迎える。
経済的支援や食育の視点から学生生活をサポートすることを目的とし、教育後援会(父母等の会)の提案から検討され実施に至った同企画。月曜から金曜の8時~9時30 分に、1日限定200食を提供する。メニューはご飯、みそ汁、主菜、副菜の日替わり定食。週1回パンメニューもあり、厚切りトースト、ベーコンチャウダー、スクランブルエッグ、ウインナー、サラダなどを提供する。
学生からは、「一人暮らしをしていると魚料理を作ることはほとんどないので、焼き魚の朝食を食べられるのはうれしい」(文学部4年生女子)、「毎日1時限目から授業があるわけではないので生活が不規則になりがちだが、朝ごはんを大学で食べられると、早めに大学に出てきて朝食を取り、授業の準備など余裕を持ってできることがとても良いと思う」(グローバル・メディア・スタディーズ学部4年女子)、「一人暮らしをしていると食事の栄養バランスが崩れがちなので、バランスの取れた食生活を心掛け、利用している」(経済学部2年女子)などの感想が寄せられている。
総務部広報課の辻川さんは「100円朝食導入以前は、朝食時間帯からグループで食事を取っている光景はほとんどなかった。導入以降、ゼミ、クラブ・サークル、同じ学部・学科の友人同士で『1時限目から授業がある』『授業での発表の準備のために』と早めに大学に来て、朝ご飯を食べてから授業に向かう学生が増えた」と語る。
同食堂は「銀座スエヒロカフェテリアサービス」が運営。学生で混雑する昼休みの時間帯(11時30分~13時)を除き、一般の人も利用できる。
熱い鉄板にのせて提供する「スエヒロステーキ」(500円)や「ハンバーグ定食」(440円)など本格的な肉料理が500円以内で味わえると好評で、そのほか「スエヒロカレー」(270円)や駒澤大学同窓会からの支援を受けてリーズナブルに提供するメニュー「スタミナ定食」(400円)なども。
営業時間は8時~19時(土曜は17時まで)。日曜定休。100円朝食の販売期間は7月末までの予定だが、12月までの期間延長を検討しているという。