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三軒茶屋シネマ、7月20日に閉館へ-60年の歴史に幕

60年もの間人々に親しまれてきた三軒茶屋シネマ

60年もの間人々に親しまれてきた三軒茶屋シネマ

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 三軒茶屋の映画館「三軒茶屋シネマ」(世田谷区三軒茶屋2、TEL 03-3421-3322)が7月20日、60年の歴史に幕を下ろす。同館がホームページで発表した。

映画館の内観。

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 閉館の理由について、「設備の老朽化、近年の市況の厳しさ等、諸般の状況から長期的な展望の見通しが立たない」と説明。今年5月末、吉祥寺で30年間営業していた映画館「バウスシアター」が閉館したのに続き、都内で長年親しまれてきた映画館が相次いで幕を下ろすことになった。

 三軒茶屋シネマは1954(昭和29)年、「三軒茶屋東映」という名称で開館。1973(同48)年に改築して以来、約40年現在の建物で営業を続け、1997年に現在の館名に改められた。スクリーンは1つ、席数は155席。邦画、洋画問わず幅広いジャンルの映画を毎日2本立てで上映している。

 三軒茶屋シネマの竜嵜陽介さんは「現時点ではいつもと変わらぬ上映、営業を最後までやり抜く所存」と語る。閉館するに当たってキャンペーン・イベント等の予定はないが、場内の廊下で2011年からの全上映作品のチラシを展示しているという。

 7月4日まではイタリア映画の「ニュー・シネマ・パラダイス」と「ひまわり」を上映。最終上映となる7月12日~20日は、「のぼうの城」と「そして父になる」の邦画2本立てを予定している。

 料金は一般=1,300円、大学生・高校生(要学生証)=1,100円、中学生・小学生・シニア(60歳以上、要証明書)=900円。その日の最後の上映は料金が700円になる。その他割引や詳細は三軒茶屋シネマのホームページで確認できる。

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