世田谷の三宿通りにカフェ「torse(トルス)」(世田谷区下馬5、TEL 03-6453-2418)が移転して1カ月が過ぎた。
同店は5月下旬まで東急東横線学芸大学駅近くで約6年間営業をしていたが、建物の老朽化のため同所へ移転した。店舗面積は22坪、席数は23席。
移転先に下馬を選んだ経緯について、「店の規模を重要視して探していたが、前の店よりさほど離れないところに求めていた空間が見つかった」と話すのは店長の山口あゆみさん。「近所にあったらいいなと思うお店」がコンセプトで、近所の人のよりどころをイメージしているという。
鉄製の脚をオーダーし板を自ら探し設置したというオリジナルのテーブルをはじめ、アンティークの椅子や床材も以前の店舗から受け継いだもの。
「人が集まれる場所を作りたかった」というのがカフェを立ち上げた当初の理由。店名の「torse(トルス)」はフランス語で半身を意味し、客が入って初めて一つの店が出来上がるという考えを表した。山口さんの出身地・愛知県の喫茶店文化に倣い、落ち着いた空間を意識し喫煙も可能。昼に活動する人、夜に活動する人、どちらも受け入れられるよう営業時間を長く設けた。
メニューは「ツナの和風オムライス」(950円)、「エビのトマトクリームパスタ」(1,100円)、「クロックムッシュ」(900円)などの食事系や、「グラスワイン」(600円)、ウイスキーやウオツカをベースにしたカクテル(600円~)、アペタイザー(400円~)などを用意。
喫茶メニューはハンドドリップで入れる「コーヒー」(550円)、「マリアージュフレールの紅茶(ポット)」(700円)、「ペリエ」(500円)、「バニラのシフォンケーキ」(550円)、「なめらかクリームプリン」(450円)など。15時までのランチタイムにはスープ・ドリンク・サラダが付いた「オムライスセット」(980円)、「パスタセット」(1,100円)、「スコーンセット」(850円)なども。
カフェの6周年記念として、旧ドイツ出身のピアニストHenning Schmiedt(ヘニング・シュミート)さんが手掛けるオリジナルサウンドトラック「soundtrack for torse」を製作。移転後店舗のイメージを取り入れた特別ジャケット仕様版を100枚限定で販売する。
今後の展開について、「まずは広く知っていただきたい。深夜まで営業しているので、いったん家に帰った後でもコーヒーやお酒を飲みに来られるような場所になれたら」と話す。
営業時間は12時~翌2時。