三軒茶屋・シアタートラム(世田谷区太子堂4、TEL 03-5432-1526)で2月25日から、舞台「ROMEO and TOILET」が上演される。
同公演は世田谷パブリックシアターによる、若い才能の発掘と育成のための事業「シアタートラム ネクスト・ジェネレーション」シリーズの第8弾。今回は、日本人特有の新たな身体表現を追求する若手劇団「開幕ペナントレース」が登場し、シェークスピアの名作「ロミオとジュリエット」を素材に独自の世界を創り出す。
同劇団は若手演出家の村井雄さんが主宰。「パフォーマンスとは破壊力だ!」を理念に、パントマイムなどを織り交ぜたシュールかつエネルギッシュな表現スタイルを特徴とする。2014年に「世田谷区芸術アワード『飛翔』舞台芸術部門」の第4回受賞者に輝き、フランスやチュニジアでも公演を行うなど国内外で高い評価を受けている。
同劇団の全作品で構成・脚本・演出・美術を一手に引き受ける村井さんは、目黒区の元職員という異色の経歴の持ち主で、劇団「山の手事情社」に研修生として参加した後、2006年に同劇団を旗揚げした。
村井さんは「ロミオとジュリエットの闘いは、孤独な作業。私たちにとっての闘いは厠(かわや)の個室の中にもある。本作ではそれぞれの孤独の作業の果てに立ち現れる2人の愛の結晶を描く」とコメントを寄せる。
入場料は、一般=3,000円、高校生以下=1,500円。世田谷パブリックシアターチケットセンター(TEL 03-5432-1515)で販売。公演は2月28日まで。