三軒茶屋のオーガニックバル「SANCHA TEPPEN ORGANIC 85BAL」(世田谷区三軒茶屋2、TEL 03-6805-5773)がオープンして1年がたった。運営は「ツイテルカンパニー」(世田谷区三軒茶屋)。
オーガニック食材を使った料理を提供する同店。社長の舟木雅彦さんによると、化学肥料や農薬を使わない野菜を優先して選び、化学調味料や食品添加物は使わず、調味料はできるだけ手作りしているという。
「『食材は本来の姿であるべき』がポリシー」とも。舟木さんは、20歳を過ぎて発症した「遅発性アレルギー症」が食事で改善したことをきっかけに、人の体は食べ物からしか作られないと思い直したという。「過剰な農薬や飼料などで育った『本来の姿』でない食材は、体によい影響を与えないと知った。食事の大切さを伝えようとオーガニック専門店をオープンした」と振り返る。
看板メニューは、舟木さんが「飲むように野菜を食べてほしい」と話す「たっぷり季節野菜のサラダ」(S=500円、M=1,000円、L=1,500円)、「おつまみパクチー茶碗蒸し」(500円)。
「オーガニックはおいしくない、物足りないなどのマイナスイメージが強いが、そのイメージを壊したい」と舟木さん。「オーガニックで飲める店」をコンセプトに用意する肉料理メニューは、「蝦夷鹿(エゾシカ)もも肉のステーキ真空焼き」(200グラム=2,480円)、「自然育ちの放牧牛のサーロインステーキ」(1,800円)、「岩手短角牛のランプステーキ真空焼き」(200グラム=2,980円)など。肉はいずれも、無理のない環境と飼料で育てられた物を選んでいるという。
ドリンクメニューは、ビオワイン(600円~)20種類を用意するほか、減農薬栽培された米や麦を使った「自然派日本酒」「自然派焼酎(各700円~)など珍しい商品も取りそろえる。
このほか、「グルテン・フリー」メニューも扱う。「グルテンは小麦や大麦などの麦類に含まれるたんぱく質の一種で、それ自体が悪い物質ではないが、人によってはアレルギー反応を示したり、質の良くない物では消化不良などを引き起こしたりする可能性がある」と舟木さん。
「来店客は、美や健康に対して高い意識を持っている人が多い」とも。「グルテン・フリーのほか、ビーガンやアレルギーにも対応しているので、多くの人の期待に応えられる料理を出していきたい。地域の人々に愛される店でありながらも、三軒茶屋以外からも来てくれる店を目指す。それが三茶の活性化にもつながる」と意気込む。
営業時間は、12時~15時(水曜はランチ定休)、18時~翌1時(土曜は17時~翌1時)。日曜定休。