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三軒茶屋にパティスリー新店 大阪の老舗が都内進出、「人の感性」にこだわり50年

20年以上続く看板メニューの「マダム・ヨーコ」

20年以上続く看板メニューの「マダム・ヨーコ」

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 三軒茶屋にパティスリー「フラワー」(世田谷区三軒茶屋2、TEL 03-5432-9306)がオープンして1カ月がたった。

職人技が光る「トルティヨン」

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 大阪・羽曳野に1966(昭和41)年、1号店がオープンした同店。これまで大阪に10店舗を展開し、今回が東京初出店となる。店長の小野雅也さんは「三軒茶屋は舌が肥えた人が多く、お土産屋さんがあまりなかった」と理由を話す。

 小野さんは、20年以上続く看板メニュー「マダム・ヨーコ」(216円)について「香ばしく焼けた、ふくよかではかない口溶けの生地と、あっさりとしながらも深いコクのあるクリームとの相性は時代を超えるおいしさ。いつか『伝説のお菓子』と呼ばれるように、手間を惜しまず丁寧においしく作り続けたい」と話す。

 小麦粉とバターで作る「トルティヨン」(162円)は「特別な素材を使っているわけではないが、独特の食感と風味は職人技がなせる技。春夏秋冬、朝と夜、常に生地の状態を見極めて仕込む。機械に頼るところは頼り、人間の手や感性でしかできないところは必ず人がやる」(小野さん)。

 パイは機械化による大量生産に向いたお菓子の一つ。手作りすると手間がかかり、費用対効果は極めて低いという。「一度にたくさんはできず、出来上がりまで時間がかかるが、これがパイ。このお菓子が100年後も支持されているように作りたい」という。

 小野さんは「癒やしを提供できるよう、素材の味を大切にしている。(三軒茶屋の)三角地帯は面白い店ばかりなので、隠れ家を見つけるような感覚で発見してほしい」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は11時~19時。

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