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三軒茶屋に創作スペイン料理店 生食エビ使った「東京流」アヒージョが話題

看板メニューの「天使の海老のアヒージョ」

看板メニューの「天使の海老のアヒージョ」

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 渋谷区神山町で2012年より営業していたスペイン料理店「LUZ(ルース)」(世田谷区太子堂3、TEL 03-5432-9150)が三軒茶屋に移転オープンして、1カ月を迎えた。

スペイン産のワインが約100種類並ぶ店内

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 席数はカウンター12席とテーブル6席。店長兼シェフの阿部恭介さんによると、屋号はスペイン語で「光」を意味しており、旧店舗が地下にあったことから「光をともしたい」という思いが込められているという。

 三軒茶屋を移転場所に選んだ理由について、阿部さんは「街の雰囲気が良く、お酒好きの人が多いイメージがあったから」と話す。「三軒茶屋の充実した商店街や、結束の固い地域コミュニティーが気に入った」とも。渋谷の店舗が居抜き物件だったこともあり、移転に際しては地上階で内装と外装にこだわった店舗作りをしたかったという。同店2階では、オーナーである岩崎慶人さんの弟がバーを経営している。

 提供する料理のコンセプトについて、阿部さんは「既存のスペイン料理のレシピを忠実になぞるだけでなく、アレンジを常に考えている」と自信を見せる。「世界でも有数なグルメな都市である東京で、切磋琢磨(せっさたくま)して作り上げたプラスアルファの驚きを提供していきたい」。

 オリーブオイルとニンニクを使ってエビや野菜などを煮込む小皿料理「アヒージョ」に使うブレンドオイルはオリジナルレシピで作っている。伝統的な卵料理「フラメンカエッグ」は、客が視覚や嗅覚で楽しめるよう表面を目の前で炙(あぶ)り、ハチノスのトマト煮込み「カジョス」には豚足やミノを入れることでうま味を増しているという。

 看板メニューは、渋谷時代から「スペイン人のお客さまに、本場よりおいしいと言われていた」という「天使の海老(えび)のアヒージョ」。使うエビは「生で食べてもおいしいので、さっと火を通した状態で提供している」と阿部さん。

 約100種類揃えたスペインの自然派ワインも、現地人とコミュニケーションを密に取りながら選んでいるという。

 オープン後は30~40代の客が多く訪れている。当面の月商は300万円で、1年後には350万円を見込む。阿部さんは「地域の方々にたくさん足を運んでいただけるよう頑張る」と力を込める。

 営業時間は18時~翌3時。月曜定休。

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