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三軒茶屋の青果店で「無肥料・無農薬」レンコンが人気 販売2年で売り上げ2倍に

店頭に並べられた「岩永れんこん」と佐藤さん

店頭に並べられた「岩永れんこん」と佐藤さん

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 三軒茶屋の青果店「佐藤青果店」(世田谷区太子堂5、TEL 03-3410-8274)で無肥料・無農薬のレンコンの売り上げが増加している。

泥の付いたままの新鮮な「岩永れんこん」

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 そのレンコンは、佐賀県で自然農法に長年取り組む岩永富造さんが作る「岩永れんこん」。2015年から取り扱いを始め、毎年10月から翌3月までの間、店頭に並ぶ。

 100グラム150円~と、同店で売られる一般的なレンコンと比べると1.5倍以上の価格だが、「売れ行きが良いときは、1日当たり10キロ売れる。扱い始めたころに比べると約2倍。地元の固定客のほか、新規のお客さんも増えている」と同店を運営する「まるご」社長の佐藤五一さん。新たな購買層は老若男女幅広く、健康志向の高い人たちだという。

 佐藤さんは岩永れんこんの魅力について「とにかく味が濃く、素材のそのものの味を楽しむことができる。レンコン好きにはぜひ食べてほしい」と話す。「新鮮さを出したい」と泥が付いたまま販売している。

 店長の宮島幹夫さんがかつて野菜を扱う企業に勤めていたコネクションを生かし、岩永さんと直接取引を始めることができた。「大量の数を確保できず、栽培期間は一般的なものと比べると2倍かかるが、これからも積極的に売っていきたい」と佐藤さん。「自然農法に取り組む農家の方たちは、職人そのもの」と生産者に敬意を払う。

 お勧めの料理方法は「切って、炒めて、塩コショウをかけるだけで十分」と佐藤さん。そのほかのレシピが知りたい人向けに「クックパッド」内でも料理方法を公開している。「岩永れんこんを通して、自然農法で作られた他の野菜も食べてもらいたい」とも。

 三軒茶屋に創業し90年を超える同店。これまでの青果卸業と並行して、店舗の小売りでも今後差別化を図っていく構えだ。

 営業時間は、平日=10時~20時、土曜・日曜・祝日=12時~19時。野菜の仕入れ状況などにより変動あり。

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