Red Yellow And Green(目黒区大橋2)が6月、プラントベースフード(植物性食品)専門のサブスクリプションサービス「Grino」を始める。
調理済みのプラントベースフードを宅配する同サービス。急速冷凍の技術を採用することでフードロスの課題解決に取り組み、売り上げの一部は気候変動や環境保護などに取り組む団体に寄付する。
社長の細井優さんは米サンノゼ州立大学を卒業後、アップルに入社。日本でのiPadローンチや、量販店におけるカスタマーエクスペリエンスの担当を務めていたが、同僚の病気がきっかけとなり2016(平成28)年、大橋でサラダの定期宅配サービス「サラド」を立ち上げた。
「5年かけてなんとか事業を成長させてきたが、コロナの影響を強く受けたことと、畜産と環境のつながりを知ったことがきっかけとなり、より社会に貢献できるサービスを提供しようと思い立ち、ほぼ事業のピボットに近い形で今回の『Grino』を立ち上げた」と振り返る。
4月1日にクラウドファンディングサイトで支援を募り、募集終了の5月10日には目標額30万円を上回る70万円の支援金を集めた。
「想像以上に多くの方に支援を頂けた。ニッチなマーケットだと思っていたので、私たちが考えている以上にこの領域に興味を持つ方がいるのかもしれない。『気候変動と闘う、おいしい取り組み』としてサービス提供をしようとする中で、共感してくれる方、興味を持ってくださる方が多くいるのはうれしいだけでなく、とても良い傾向だと感じている」細井さん。
「持続可能な地球をつくる、というビジョンのもとに、私たちは新しい価値観を持って、より良い未来に踏み出す。地球を枯渇させるのではなく、再生して風味豊かで栄養価の高い食品で満ちた生活を作り出したい」と意気込む。
料金は、月4食プラン=2,980円、月6食プラン=4,280円、月8食プラン=5,580円。販売はECサイトで6月から予定する。