食堂居酒屋「ぼんたん熊」(世田谷区世田谷4)がオープンして、1月22日で2カ月がたった。
店名の由来は、店主の前屋和喜さんの出身地である鹿児島県名物の果物「ボンタン」と、氷菓子「白熊」の「熊」から。前屋さんは、荻窪と下北沢の居酒屋での勤務経験を経て開業。「妻と一緒の三軒茶屋のヘアサロンに通っていて、そこで読んだ雑誌のコラムに、世田谷線は人が住みやすく、帰ってくるまちと書いていた。その土地柄が魅力的で、世田谷線沿いで出店を決めた」と話す。
昼は食堂として定食を、夜は居酒屋として、九州の調味料を使った和食を提供。主力メニューは、昼=甘いしょうゆだれで漬けた刺身と生卵をかき混ぜ、ご飯にのせて食べる「ぼんたん飯」、鬼おろしでおろした大根おろしと食べる「サバ文化干し」、しば漬け入りのピンク色のタルタルソースをかけた「自家製タルタル唐揚げ」、夜=鹿児島県枕崎のカツオを使った「カツオの赤漬け」、指宿の「プチトマト」「鶏天」など。酒も地元の芋焼酎や各地の日本酒をそろえる。
店内は、カウンター4席、テーブル12席、小上がり12席を設ける。前屋さんは「昔ながらの食堂をやりたくて開業した。近隣に住む人たち、働く人たちに気軽に来てほしい」と呼びかける。
営業時間は、11時30分~14時、17時~22時。