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三茶のディープスポット「味とめ」が47周年-ふぐとうなぎを看板に

味とめの辻教子さん

味とめの辻教子さん

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 三軒茶屋のすずらん通り商店街にある大衆割烹(かっぽう)「味とめ」(東京都世田谷区太子堂4、TEL 03-3412-9973)が、12月3日で創業47周年を迎える。

びっしりと貼られたメニューの数々。

 三軒茶屋が誇るディープな飲食店として知られる同店。フジテレビ「とんねるずのみなさんのおかげでした」内で2010年に「きたなシュラン」認定されたほか、現在もさまざまな媒体で取り上げられている。注目を集める一番の理由は、見た目が雑然としていること。店の入り口から座敷までびっしりと貼られたメニューの数々や、片付かない座敷の様子など、「年季の入った」という言葉だけでは表現しきれない乱雑な様子がノスタルジーを誘い、多くの客を魅了する。

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 「汚さ」とは裏腹に、料理は「絶品」と評判。看板メニューはふぐとうなぎで、各種定食も豊富にそろえ、くじら料理やいわし料理は「一押し」だという。千葉県鋸南町出身のおかみ・辻教子さんは、「鋸南町からここに嫁いで、47年間ずっとこの店を切り盛りしてきた。主人はお金もうけに頓着しない人だったので、アイデアをひねるのはいつも私。ふるさとの味も盛り込んだ」と話す。

 開店当初は一日の売り上げが1360円だけという時もあったというが、近所や客とのつながりを大切に歩み、今では毎日にぎわいを見せている。三軒茶屋付近の大学生が大勢飲みに来ていたことから、毎年3月25日には欠かさず卒業祝いの赤飯を炊くのもその一環。「飲み屋は学校と同じ。人間模様からいろんなことを学べる」と辻さん。「味とめへ足を運べば、私がいくらでもふるさとの話をしてあげる」と笑みをこぼす。

 営業時間は10時30分~翌0時30分(土曜・日曜・祝日は15時30分~)。