三軒茶屋の住宅地にある「テル子女神像」(世田谷区太子堂2)が1月30日、雪化粧をした。
前線を伴った低気圧が関東の南海上を通過する影響で、東京は朝から雪が降った。三軒茶屋エリアも昼前まで降った雪が屋根などに薄く積もり、太子堂の「テル子女神像」も雪化粧をしたような姿になった。
女神像は5年ほど前、駐車場だった敷地内に建てられた女性の胸像で、台座のプレートには「テル子女神像」と彫られており、毎日花が添えられていた。近隣住人やインターネットでは「三茶のミステリースポット」「謎の心霊スポット」「太子堂名物」「三茶の守護神」などと呼ばれ、話題を集めていたことも。
現在、像の横には「太子堂 山下公園」と彫られたプレートがあるが、チェーンで立ち入ることができなくなっており、伸びたツタが女神像の顔の部分だけ残して全体を覆っている。ツイッターや、実際に像のモデルである「テル子」さんを訪問したブログの情報によれば、この土地の所有者で現在も隣の民家に住む女性が、亡くなった夫の意向で建てた自分自身の像だという。
前を通った30代の男性は「今日は雪だが、ツタがコートみたいで暖かそうだ」と話したが、2人組の女性は「ちょっと怖い。夜通るともっと怖い」と話し、通り過ぎていった。