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三軒茶屋に3カ月限定雑貨店 日本のアンティーク品を安価で

茶沢通りからも店内がよく見える、全面ガラス張りの店舗

茶沢通りからも店内がよく見える、全面ガラス張りの店舗

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 三軒茶屋の茶沢通り沿いに、期間限定の雑貨店「COLLECTIONS Pop up store」(世田谷区太子堂3)がオープンして1カ月がたった。

アンティーク品が並べられた店内。小瓶や食器類は人気がありすぐに売れてしまう

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 オープン日は4月1日。代表の越智公幸さんが新宿で開催していた日本のアンティークを販売する定期市「COLLECTIONS」のポップアップストアとしてオープン。毎週のようにアンティーク品を入荷し、その場で店頭に並べられる市場のコンセプトをそのままショップ形式に持ち込んだ。「いま流行(はや)っている場所ではなく、これから可能性を感じる場所という観点から、三軒茶屋と下北沢とをつなぐ茶沢通りに目を付けた」という。

 大正~昭和にかけてのアンティーク品の小売りをしていた越智さんは、「近年、東日本大震災や増税の影響を受け、古い家屋の取り壊しが進み、日本のアンティーク品が失われるスピードに危機感を持った。上の世代や地方では、『古いものは残しておく価値が無い』と思われている方が多いが、東京で使ってもらって残していける品物がたくさんあるのに、消えてなくなってしまうのが嫌だと強く思いこの活動を始めた」と話す。

 店頭に並ぶ品々は、越智さん自身が全国各地に買い付けに行って集めたもの。家屋だけではなく、私立の学校などの施設から引き取った品もあり、個性豊か。「まずは価格を下げて注目してもらいたい」という理由から、価格は相場の半額から、安いものは1割程度の価格設定になっている。

 「この近辺は感度の高い方が多く通るので、通りすがりの方が立ち寄ってくれることも多い。何に使えるのか分からないような物を買っていくのもアンティークの醍醐味(だいごみ)。難しいものだと思わずに、面白いと思っていただいて気軽にチョイスし、その人なりの使い方で自分たちの生活に上手に取り入れてもらいたい」と越智さん。「毎週新しい品物が各地から届くので、いつ来ても違うものを見ていただけるライブ感のある店舗にしていきたい。ゆくゆくは路面店を出したい」と意気込む。

 営業時間は13時~21時。6月31日まで。

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