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三軒茶屋「バナナビル」のバーが1周年 5つ星ホテル出身の店主、兄弟で奮闘

店主の岩崎立己さん。「バナナビル」の名付け親でもある

店主の岩崎立己さん。「バナナビル」の名付け親でもある

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 三軒茶屋のバー「NOTOYA base」(世田谷区太子堂3、TEL 03-5432-9117)がオープンして1年がたった。

同店の内観。音楽イベントや展示会などの貸しスペースとしても利用可能

 席数は20席。茶沢通り沿いの「バナナビル」2階に店を構える同店。店主の岩崎立己さん(30)は、世田谷学園高校を卒業後、早稲田大学に入学。大学在学中にアルバイトで始めたバーの仕事に魅せられ独立を決意したという。

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 最初は両親から反対されて悩んだという岩崎さんは「勤めていた企業が倒産した父からの『今の時代、大手に就職しても安泰とは限らない』という言葉に背中を押された」と振り返る。大学卒業後は、フォーブス・トラベルガイド5つ星ホテル(2017年度)の「ザ・ペニンシュラ東京」に就職し、同ホテル内の「PETERバー」のバーテンダーとして、海外セレブ・アーティストなどを相手にカクテルを提供。4年間腕を磨いたという。

 その後、岩崎さんの兄・慶人さんが渋谷で営業していたスペインバルが三軒茶屋に移転する予定だったことから、同じビルへの出店を決めた。「中高6年間の青春時代を過ごしたので、三軒茶屋への思い入れは強い。旧友や世田谷学園に通う生徒の親御さんがいらっしゃることもあり、うれしく思っている」と岩崎さん。

 決まったメニューはなく、客の要望やニーズに合わせて岩崎さんがカクテル(700円~)をメインに提供する。「特にジンは10種類以上そろえている。ジン・トニックの飲み比べなどしていただけると面白い」と話す。キュウリとバラの風味が入った「ヘンドリックス・ジン」で作るジン・トニックには、ライムではなくスライスしたキュウリを添える。そのほか、生ビール、ウイスキー、ワイン(各種700円~)などもそろえる。

 「メニューを用意していないのは、『こんなお酒、カクテルがあるんだ』という発見を楽しんでいただきたいため」と岩崎さん。「食前酒と食後酒の知識も日本では海外より浸透していないため、何軒目でのご利用なのか、何を召し上がってからご来店なのか、普段はどういったお酒を飲むのかなど、カウンセリングをさせていただいた上でお客さまに合った一杯をお作りしたい」とも。

 岩崎さんは独立から1年を振り返り、「兄弟のどちらかの店が満席になった時は、お互いの店をお薦めしている。自分と兄の店のお客さま同士の距離が縮まり、仲良くなってきているのを見るとうれしい。今後もお酒のセミナーに参加するなどして日々勉強していきたい」と意欲を見せる。

 営業時間は20時~翌5時。