三軒茶屋のラーメン居酒屋「NOODLE AND BAR SANCHA FUKAMI」(世田谷区太子堂3、TEL 03-5787-8376)が4月9日、オープンから10周年を迎えた。
店主の深見正人さんは徳島県出身。地元の調理師学校を卒業後に上京し、イタリアン、居酒屋、ラーメン居酒屋などで修業をし、2009年に同店をオープンした。
同店では、化学調味料を一切使用せず、徳島県のソウルフード「徳島らーめん」や地鶏「阿波尾鶏」を使ったオリジナルの料理、徳島名物「フィッシュカツ」などを中心に提供。料理や酒には特産品のすだちをふんだんに使う。
「徳島ラーメン」のスープは、大量の豚骨、鶏ガラ、豚足、豚頭などを素材によって煮込む時間を変え、3日間かけて完成させる。具材は、豚バラスライスを甘辛く煮たものと、生卵がのっていることが特徴。
メニューは、「徳島ラーメン」(800円)、「フィッシュカツ」(480円)、「揚げメンマ」(580円)、「阿波尾鶏のガーリックマヨポン焼き」(880円)、「阿波尾鶏の低温調理のレバ刺し」(780円)など。そのほか、徳島県の焼酎や日本酒、自家製すだち酒や自家製コーヒー焼酎もそろえる。
10年間を振り返り、「隠れ家の雰囲気を出したかったので裏通りの物件で始めたが、最初はお客さまに認知されづらく、本当に大変だった。そこで、少しでもおいしいものを作れるように研究したり、どうしたらお客さまが喜んでくれるかを毎日考えて実行していたら、少しずつお客さまが増えていった。その時の気持ちは10年たった今も変わらない」と深見さん。
「三軒茶屋には本当に優しい方が多い。思いやりや人情味のある温かい方ばかり。何度か心折れそうになったが、みなさまのおかげで乗り切れた」とも。「三軒茶屋には、まだ徳島ラーメンを召し上がったことのない方も多く、グルメや阿波踊りなど徳島の良さを広めるのも自分の使命だと思っている。今後は、徳島ラーメンの専門店も開業したい」と意気込む。
営業時間は19時~翌3時(日曜は24時まで)。火曜定休。