「〈すわる〉を旅する-アジアとアフリカの、あの坐(すわ)り方と低い腰かけ」が現在、三軒茶屋の「生活工房ギャラリー」(世田谷区太子堂4)で開かれている。
ドゴン族(マリ)のシャーマン用腰かけ(実物展示)写真:井上耕一
同展では、デザインリサーチャーの井上耕一さんが30年以上にわたり撮影してきたアジアとアフリカの写真約 200 枚と高さ10センチ前後の「低い腰掛け」を約30点展示。記録映像も交え、歴史的・建築的観点からの座具や、移動・定住と腰掛けの関係などを探る。
腰掛けには自由に座ることができ、座りながら、アジアとアフリカの人々が料理、演奏、休息、ものづくりなどをする様子を映像で見ることができる。
せたがや文化財団 生活工房の担当者は「高い椅子の生活に慣れてしまった私たちだが、人類がどのように座ってきたのか、身体の観点から世界や歴史を見るきっかけになれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~18時(金曜は20時まで)。12月8日まで。月曜定休。入場休館。