三軒茶屋のカフェバー「space orbit(スペース・オービット)」(世田谷区太子堂5)が現在、クラウドファンディングで経営継続を図っている。
2003(平成15)年にオープンし、ライブやイベント、隔月で入れ替わるアート展示などを行なってきた同店。新型コロナウイルスの影響で経営が困難となり4月30日、クラウドファンディングを立ち上げ資金援助を募った。
集まった資金は営業自粛期間中や再開後の家賃・光熱費のほか、配信設備機材の購入費などに充てられる。店主の松丸良輔さんは「イベントスペースとしての形にとらわれず、現存するポテンシャルを生かして配信設備を整えたスタジオとしても使っていただけるよう、地元のお客さまを始め、海外や遠方のお客さまに向けて、設備を充実させていきたい」と話す。
6月からはクラウドファンディングの一環として、同店に所縁のあるアーティストらとトークや音楽のライブ配信を行う予定。
スタッフの池田美憂さんは「クラウドファンディングを通して、当店で働いていたスタッフ、アーティスト、お客さまからたくさんの声をただき、店への愛を感じている。私自身も皆さまも当店のような空間を必要としており、17年間たくさんの人に愛され、たくさんの人が作ってきた店ということを改めて実感した」と話す。「6月から、より街に求められる店作りをテーマに、新しい皆さまとの出会いを目指して昼の営業を始めた。休憩や読書はもちろん、お昼寝、テレワーク、お稽古ごとなど全て大歓迎。三軒茶屋の皆さまのお茶の間になれれば」とも。
募集期間は6月28日まで。