三軒茶屋の青果店「食彩館 三茶楽市」が閉店 27年の歴史に幕

おかみの森井景子さん(中央)とスタッフ

おかみの森井景子さん(中央)とスタッフ

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 三軒茶屋の栄通り商店街の青果店「食彩館 三茶楽市」(世田谷区三軒茶屋1)が4月30日、閉店する。運営は森井商事(同区)。

ファンも多いという、「石焼き芋」(2本200円)も最終日まで店頭で販売

 1989年、八百屋「丸文」(大田区)の姉妹店「丸二青果」としてオープンした同店。当時は、精肉店・鮮魚店・総菜店などがテナントとして入った「フレッシュプラザ萩原」内に開店した。その後、ほかのテナント店が閉店する中、2005年に同物件を借り上げ「食彩館 三茶楽市」としてリニューアル。精肉・鮮魚・青果・加工食品などをそろえ、青果は毎朝市場で新鮮なものを仕入れる。店頭ではおかみの森井景子さんが、来店客にその日仕入れた品を紹介したり、調理方法のアドバイスをするなど、客とコミュニケーションをとりながら売る昔ながらの活気あるスタイルで、地元客に長年親しまれてきた。

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 森井さんは、閉店の理由を「レジや冷蔵設備など設備の老朽化と、物件の契約更新による賃金の値上げ、それに丸文を切り盛りする父が高齢になったことが重なり、店を閉めて丸文のリニューアルに投資する決断をした」と話す。

 近所に住む利用客の女性は「長年、わが家の食卓を支えてくれた店だった。閉店すると聞いてとても残念」と肩を落とした。

 森井さんは「常連さんからは『スーパーで売っていないような食材を買いにくるのが楽しみだったのに寂しくなる』『栄通り商店街に来る楽しみがなくなってしまう』などの声を頂き非常に寂しい。28日から最後の3日間は、27年間の感謝の気持ちを込めて売り尽くしセールをする。ぜひ足を運んでいただければ」と来店を呼び掛ける。

 営業時間は10時~20時(丸文は19時まで)。